スキー上達に欠かせない”重心移動”について考えてみよう!
こんにちは。
今日は股関節についてのお話です。
股関節って言葉、最近よく耳にするという方も多いのではないでしょうか?
スポーツの指導の場で、さらにはフィットネスの場でも、
よく使われます。
上半身と下半身をつなぐ、体で最も大きい関節・股関節。
ここが正しく動くかどうかで、
体全体の動作が大きく変わってしまいます。
しかし、股関節の機能を正しく使いこなせている人はごくわずかです。
膝や足・腰などのトラブルに陥ったり、競技上達に苦労する人が多いのは
そのためではないかと考えています。
股関節って、どんな形をしているかご存知でしょうか?
骨盤と大腿骨の関節ですが、
大腿骨側の「大腿骨頭」と言われる球状の部分を、
寛骨(骨盤の外側の骨の総称)が受ける形になっています。
ですので、動きは大きく、自由度が高いのです。
その機能としては、
①屈曲・伸展
スクワットに代表される、
曲げ伸ばしの動作です。
股関節の曲げ伸ばしが出来ないと、
まず正しく動作を行うのは不可能です。
②外転・内転
脚を体の中心から外側もしくは内側へ
もって行く動作です。画像は外転。
斜めの上半身に対して、脚が外に開いていますね。
この機能は、立っている時は、
骨盤を脚の上から落とさないように支える働きをしています。
③回旋
脚を回す動作です。
歩く時など、あらゆる動作に使われている
とても重要な動作ですが、
この動作の不具合がある人もとても多いです。
この画像の場合は、右脚を軸にして
上半身を左に向かせる動作。
体が左を向きましたが、
右脚はそれより右を向いています。
右脚の上を骨盤以上が回って向きを変えたと
考えてもらえばいいでしょう。
この機能が組み合わさって、体を移動させています。
結構競技指導の場でも、「股関節の動きがよくないね」と
言われたり、言ったりする機会は多いと思いますが、
ではそれをどのようにして改善すればいいのかというのは、
指導する側も苦労しているように感じます。
それだけ難しい事なんです。
で、その動きが改善出来ないために、
理想とする競技動作がいつまでも出来ない、という結果になってしまいます。
それを打破するには一度競技動作から外れ、
・股関節がどういう機能を持っているのか、
・その機能をどう発揮させればいいのか、
・発揮させるために、どんな練習をしておけばいいのか、
こんなところを理解出来るようにしておく事です。