マナーうんちく話2003《再認識したい!人間性を育むマナー教育の重要性》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:マナーの心得

四季が美しく、物が豊かで、便利で、平和で、長寿で、さらに法と秩序が順守され、様々な社会保障制度を有し、世界で最も恵まれた国で、幸福度が長きにわたり低迷しています。

これをどうとらえるかは人それぞれでしょうが、心の豊かさを求める声は年々高まっていると感じます。

そしていかに幸福度を高めるか?という点が課題になるわけですが、今最も大切にしたいと考えるのが「人間性」の育成です。

経済至上主義、感謝や思いやりの心の低下、忖度。
加えてコロナ禍におけるふれあいの稀薄等など。
改めて人としての品格が問われる時代だと痛感します。

また「人を愛する心」を持ってほしいものです。

特に指導的立場にある人、社会的影響力のある人には・・・。

今もいろいろな分野で教育の重要性が指摘されています。
勿論賛成です。

しかし、それは偏差値を上げたり、一部の政治家の思い通りの国づくりではないでしょう。

明治新政府のように、百年の大計で教育の在り方を論ずるなら、その核心となるものは「思いやりの心」「感謝の心」を育てることだと考えます。

幸いなことに、今の日本の多くの若者は「人の役に立ちたい」と希望しています。
人の役に立つとは、すなわち相手のことを思いやることです。

幼い時からその心を家庭や、学校や、地域で育めば争いごとはなくなります。
地球の環境保全にも大きく貢献するでしょう。

加えて感謝の心は幸せを感じる力をはぐくんでくれます。
人は感謝しているときには怒りの心は芽生えません。
不幸だとも感じません。

日本は令和2年現在で、75年間戦争に無縁の国です。
国連加盟国193の国の中でも、とても平和な国だと思いますが、本当の意味で平和になるということは、単に争いごとがないだけではなく、常に相手を思いやり、感謝することではないでしょうか。

新型コロナの影響もあって「オンライン」がにわかにクローズアップしました。
時代の流れだと割り切ってしまえば、それまでかもしれませんね。

しかし「ネットコミュニケーション」も確かに大切ですが、「触れ合いコミュニケーション」も大事にしたいものです。

なんだかんだと言っても、日本にはまだ輝きがあると感じます。
世界の多くの国も、日本にはそれなりに魅力を感じていると思います。

四季の美しさ、思いやりの心を核にした「おもてなしの文化」、和食の魅力・・・。

例え日本が経済大国から遠ざかっても、国民一人一人が、思いやりや感謝の気持ちを身に着けた「マナー美人」になって、互いに幸せを感じるようになれば、何ら心配することはないと思うわけです。

そのためにはマナー教育の重要性を再認識したいものです。

わたしも中学、高校、特別支援学校、専門学校、大学等で何度も教壇に立ちましたが、いずれも大変短い時間です。

ちなみに親を対象にしたマナー講習は数えるくらいです。
これではたいした効果は得られないと思うのですが・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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