マナーうんちく話251≪電話のかけ方のマナー≫
●お客様との会話力
お客様は相手を選びます。
出来れば誠実で、人間味が感じられるスタッフと仲良くなりたいと希望するでしょう。
それに応えるためにも、身だしなみ、挨拶、態度、表情などの基本的なマナーを大切にするとともに《会話力》を身に付けて下さい。
美しい言葉遣いを覚えることですが、言い方を変えれば正しい言葉遣いで、それを支えるものは「知性」だといえるでしょう。
あくまで私の経験ですが、お客様はここに敏感に反応されます。
今は若者も、ミドルも、シニアも美しい箸使い、美しい食べ方ができる人が非常に少なくなってきた気がしてなりません。
言葉遣いもしかりです。
日本には「広辞苑」という素晴らしい国語辞書が存在しますが、それには20万語以上の言葉が収録されています。
現在は便利な世の中になったので、分厚くて重い辞書を引かなくても、小さなスマートフォンが一台手元にあれば、瞬時に豊富な言葉が選べることができます。
ただし、どの言葉を選択し、どう並べるかは教えてくれません。
これには言葉に対するセンスが必要です。
お客様に好感を持たれる美しい言葉遣いは、多くの言葉を覚えることに尽きするでしょう。季節の言葉もお勧めです。
ボキャブラリーの乏しさ、言葉の貧しさからは好感を呼ぶ美しい会話はできないと思います。
また、お客様とは常に《お洒落な会話》を心がけることだと思います。
あくまで一般的ですが「余計な口出しをしない」「相手の嫌がることを言わない」「相手の立場を考慮してしゃべる」ことなどです。
早い話「心をこめる」ということです。
加えて敬語ですが「尊敬語」「丁寧語」「謙譲語」をそれぞれの立場、状態などにより巧みに使い分けていかなければなりません。
恐らく完璧に使いこなすのは至難の業でしょう。
さらに敬語は心理的距離もあります。
だから敬語にはそんなに神経質になる必要はないと思っています。
無理をせず、先ずは《心を込める》ことに気を付ければいいと思います。