マナーうんちく話501≪三つ心・六つ躾・九つ言葉・・・。≫
家族間のコミュニケーションは長い時間をかけて作られていくものです。
とにかく、こまめに、直接相手の目を見て会話を心がけて下さいね。
また家庭内では暖かいスマイルも大切です。
さらにできる限り皆で食事を共にして、いっしょに食べ始め、いっしょに食べ終わる習慣を身に付けて頂ければと思います。
親も子もそれぞれ生活スタイルが異なるので難しいかもしれませんが、家族そろっての食事は本当に大切だと考えます。優先順位をよく考えて下さい。
加えて「頂きます」「ごちそう様」「お早う」「只今」などの基本的な挨拶も必要不可欠です。
「ありがとう」の言葉も多いほどいいでしょう。
良好な人間関係は豊かで健康的な生活を送るうえで最も大切だと考えますが、ありとあらゆる人間関係の中で、最も身近な関係はパートナー、親子ではないでしょうか。
だからこそ身近なコミュニケーションは大切にしたいものですね。
決して難しいことではないと思うのですが、それが欠如したままの家庭が多いのは困ったものです。
どこの国の家族でも経済的な苦労はあります。
だからと言って家族間のコミュニケーションが乏しくなるのは感心できません。
厳しい環境で育つと、苦労は多いけど、笑顔の絶えない明るい雰囲気と良好なコミュニケーションがあれば、子どもは礼儀正しくて親孝行になるのではないでしょうか。
確かに毎日毎日笑顔であるのは無理かもしれません。
喧嘩することも、泣くこともあるでしょう。
病気もします。
子どもの反抗期だってあります。
無理な時は無理でもいいと思います。
でも笑顔どころか会話も無くなればこれは困ったことです。
また苦労をしながら育った子どもは、貧しくとも耐える力を自然に蓄え、社会人になってもストレスに対する耐性を蓄えることができます。
昔は親が貧乏で食べることに精一杯だったので、子供に手を掛けるゆとりはありません。
しかし貧しいながらも、家庭には会話があり、必要最小限のしつけも行き届いていたように思います。
恐らく、子ども自身も生きるための知識や知恵をどん欲に自分なりに吸収したのではないでしょうか。
本来しつけは学校に上がる時までにある程度家庭で出来ていて、就職の時点では大人としての立ち居振る舞いが身についていることが理想ですが、現代は高学歴化したにもかかわらず、ここが弱くなっている気がしてなりません。
婚活、就活、新入社員研修に携わってみての実感です。
ひとえに家庭におけるコミュニケーション不足や躾の在り方に問題があるのではないかと痛感します。
だから学生や新入社員の研修が必要になってくるわけです。
次回に続きます。