マナーうんちく話706《結婚式の心付けのマナー》
今や結納は行わないカップルのほうが多いようですが、婚約をしたのだからきちんとけじめをつけたいと希望する人も少なくありません。
また結納をする、しないを決めるのは当事者同士が多いようですが、当事者も親も全員しない方を選べばそれもいいかもしれません。
しかし当事者やその親の誰かが結納はしたいと希望すれば、しこりを残さないためにもすることをお勧めします。
結納の行い方ですが、現在ではデパートや結納品店で販売している結納セットや結納金を話し合って用意し、交換するのが多くなっていますが、かつては仲人が両家を往復する形が一般的でした。
ただ、結納は新郎と新婦が縁を結ぶことを確認するとともに、祝うための儀式ですから、地域により形は異なります。
加えて結納の品物や品数、加えて並べ方、しきたりも地域性があります。
金額や方法等についてはしっかり話し合って決めたらいいでしょう。
結納の歴史は古く1600年位の歴史があるといわれていますが、一般庶民にまで広がったのは明治になってからだそうです。
しても、しなくて自由の結納ですが、ダテに1600年の間脈々と伝わったわけではありません。
当然結納にはそれなりの意味や意義があります。
食事会だけで済ますのもいいかもしれませんが、結納の意味や意義を理解すれば考え方も違ってくるかもしれませんね。
期待される結納の効果は概ね下記のとおりです。
〇二人の間で「二人は結婚するのだ」という気持ちが改まります。
結納を執り行うに際し、日時を決めますがこの時には大安吉日にこだわるでしょう。さらに結納は結婚式に次ぐ大事な儀式ですからある程度改まった服装になります。
このように神経を使いいろいろとこだわることにより改めて結婚の意味に触れることができると思います。
煩わしいととらえるより前向きにとらえたいものですね・・・。
〇両家の間で改まった挨拶ができます。
加えて食事を共にすることで、二人を始め両家と「より親しくなれる」可能性があります。
また当事者や親など出席者の人柄も理解でき、今後仲の良い交流ができます。
〇二人のみならず、両家を取り巻くいろいろな人に、二人の婚約を知らせることができます。
結婚は当事者にとっても両家にとっても、また二人を取り巻く人にとっても目出度いことです。
前向きに婚約したということは発信したいものですね。
周囲の多くの人からの祝福は、本当に幸せな気分になれるものです。
次回に続きます。