マナーうんちく話511≪逆らいしぐさ、前置き言葉にご注意あれ!≫
今や公私とも携帯電話を持ち歩かない人は珍しいでしょう。
携帯している以上所かまわずかかってきます。
掛ける側には相手の状況は解らないので、どんな状況下でかかって来ても文句は言えません。
電車やバスの中でかかってきたら電話に出ないのが一般的なマナーになっていますが、人と立ち話をしている時や打ち合わせの時、あるいは会議中にかかってくると出た方がいいのか、出ないようにするべきか迷います。
基本的には目先の人を優先する方がいいと思いますが、かかってきたら気になります。
電話を掛けてきた相手が、どんな人で、どんな要件かにより対応が異なります。
例えば打ち合わせ中にセールスの電話がかかって来て、打ち合わせを一時中断して、それに長々と付き合うのもたまりません。
しかし緊急を要する場合は別でしょう。
このような場合は、「恐れ入りますが緊急を要する電話ですので失礼いたしますます」とお断りして話を進めればいいでしょう。
さらにその可能性がある場合は、打ち合わせや会議が始まる前に、「もしかしたら緊急の電話が入るかもしれませんのでその時は失礼いたします」と、相手方や会議の進行役に一言断っておくことも大切です。
但し電話に出る場合は、他の人に「失礼いたします」と断りの挨拶をして下さい。そして終わった後にはお礼の言葉はお忘れなく・・・。
しかし打ち合わせ中や会議中は「マナーモード」にしておくのが基本的なマナーです。
内輪同士で有ればまだいいでしょうが、目上の人や他社の人との打ち合わせは基本的にはでない方がいいでしょう。
また携帯電話で相手と話をしている時に、他の電話が入る場合が有ります。
このような場合、今の話を中断して新たな電話に出るべきか、無視して今の話を持続するかです。
様々な考え方があるようですが、基本的には「先客優先」、つまり先に話をしている人を優先させた方がいいでしょう。
但しこの場合でも今の話は大した要件でもない、いつでもできる、ごく内輪なので電話を切っても失礼でないようであれば、「御免なさい、ほかの電話がかかってきたのでまたかけなおす」といって、新たな電話にでるのもありでしょう。
もしかしたらそれが緊急の電話かもしれません。
しかし今話をしているのが大切な話である、あるいは相手が目上の人ならあくまで先客優先がいいと思います。
特に携帯電話は、いつ、どこで、どんな状況で、誰からかかってくるかは解りません。
それだからこそ、決まり事が難しいのが現状です。
つまり、相手やその場の状況で適切な判断をしなければいけないということです。
形にこだわるより、マナーの基本を身につけて下さい。