マナーうんちく話53≪接客の歴史と社会貢献≫
「マナーうんちく話1452」からの続きです。
出会いがあった後に熱心に働きかけることで、相手にはこちらの熱意や誠意が伝わります。
方法は今の時代ですから色々あります。
電話やメールやファックス。
さらに葉書や手紙もより効果的でしょう。
例えば「この度は○○様と素敵なご縁を頂き大変ありがとうございました」等と先ずは感謝の気持ちを伝えるのも効果的な方法です。
さらに「今後ともよろしくお願い致します」等とこちらの意向を簡潔に表現すればいいでしょう。
加えて相手に合わせた一言を加味する事が大切です。
「○○様からお教えいただいた△△につきましては、早速試してみたいと思っています。貴重な情報とてもありがとうございました」等、会った時の内容に合わせればいいですね。
但しこれに対して相手からの返事が有るものと思わないでください。
私の経験からすれば返事が頂けるのは2割から3割くらいだと思います。
ちなみに、講演でお世話になればすぐに礼状をしたためますが、相手から返事が帰ってくるケースは3割くらいです。
しかしこれで終わっては元も子もありません。
その後も「年賀状」や「暑中見舞い」など季節の挨拶は大切にして下さい。
目に見える成果はすぐには出ません。
しかし目に見えなくても着実に絆が芽生えています。
私の場合、一度新たな講演を頂いたら、その後のリピートが非常に多いのが自慢ですが、手間暇を惜しむのではなく、こまめにフォローする事が大切だと思います。
物作りは合理性や経済性、利便性などを考慮する必要があると思いますが、人づくりはその逆です。
手間暇をかけてこまめに築きあげるものです。
例えば結納もそうでしょう。
お金と時間のみならず、大変な神経を使って執り行うわけですが、あれやこれや悩みながら、色々手間暇を掛けるからこそ絆が産まれるわけです。
だから必要な儀式だと考えます。
御礼やお願い事しかりです。
簡単にメールで済ますか、手間暇をかけて手書きの手紙にするか?
どちらが相手の心を掴むかでしょう。
以上アフターフォローに触れましたが、その大前提が有ります。
人間力の向上です。
つまり相手に「この人だったら仲良くしたい」と思ってもらうことです。
相手に信頼されることが一番の人脈づくりの基本です。
確かに取引先やお客様は肩書や会社の知名度等で寄ってきますが、それはある程度は仕方ありません。しかし最終的には「貴方自身」と付き合いたいと思ってもらうことです。
それにより人生も大きく変わってくることを私は33年間におけるホテルでの接客の仕事を通じて学びました。