マナーうんちく話342≪マナー美人⑨「旅館のマナー」≫
最近「就活」「婚活」「終活」という言葉が至るところで頻繁に登場するようになりました。
この他「産活」「美活」「離活」「保活」「恋活」「住活」「財活」等も存在しますが、これらの意味がお解りでしょうか。
いずれも豊かな生活を送る上では大切なことで、「活」という言葉がつけば、それだけで活動的で生き生きした感じがします。
しかしなぜ、あえて「活」の言葉を付けないといけなくなったのでしょうか?
世の中の流れ!と言えばそれまででしょうが・・・。
結局は「そうせざるを得ないから」ついたように思えてなりません。
勿論営利を目的とした様々なしがらみが働いていることも大きな理由でしょうが・・・。
確かに「活」を付けて、活動的そして計画的に、何かを起こすことは大事だと思います。
然しそれで根本的な解決に繋がり、幸せを実感できる保証はないと思います。
また、むやみやたらに「活」を付けて、行動だけを示すのではあまり意味が無いと考えます。
本質をしっかり見極めて頂きたいものです。
例えば今当たり前になっている「就活」。
単にビジネスマナーの研修を受け、「エントリーシートの書き方」や「面接攻略法」を身につけるだけでは寂しい気がするのですが・・・・
世界屈指の長い寿命をどのように生き、何のために働くのか?
そのためには今何を成すべきかを明確にしたいものですね。
「婚活」もしかりです。
どのような人生を送りたいのか?
そのためには結婚という選択をどのようにするのか?
結婚を視野に入れるとしたら、何のために結婚するのか?
目的を明確にする必要があると思います。
つまり、婚活においても、結婚を目的としたパーティーに足を運ぶ前に考えて頂きたいことが沢山あるということです。
「終活」もそうでしょう。
長いシニアライフをどのように過ごし、「老い支度」をいつからどのように取り組むか?
誰と、どこで、どのように過ごすか?
終の棲家はどうするか?
いざという時にどのように備えるか?
介護は自宅を希望するか施設か?延命治療を希望するか否か?葬儀はどうするか?色々考えることが多いですね。
どれがいいのか?悪いのか?
正解はないでしょう。
しかし確かなことは人の命は永遠ではありません。
早かれ遅かれ死に直面する事は100%間違いありません。
葬儀の在り方や墓の選び方をも大切かもしれませんが自分の信仰に基づき、宗教に触れることも大切だと思います。「あの世」が存在するのかしないのか?誰にも答えが出せないところを、自分としてはどのように捉えるのか?
「活」は大切ですが、行動を起こす前に自分が取り組もうとしている本質をしっかり見極め、次に計画を練ることが大切だと思うわけです。
次に様々な情報を集めて自分がやるべきことを明確にすることをお勧めします。
今の日本は豊かで、便利で、長寿の国になりましたが、残念ながらその長寿を「いかに心豊かに過ごすか」について、青写真が描ける人はまだまだ少ない気がします。
「如何に生きるか?」を大切にして下さい。