マナーうんちく話53≪接客の歴史と社会貢献≫
春を告げる花は日本には沢山ありますが、この時期は「辛夷(こぶし)」や「木蓮」でしょうか。桜のように大きな話題にはなりませんが・・・。
辛夷と木蓮の見分けは難しいですが、共通している点はどちらも葉より花が先に咲くことです。
また辛夷はつぼみや実が「握りこぶし」に良く似ているから付けられた名前ですが、木蓮の名前の由来は「蓮の花」に似ているからだそうです。
ところで職場で後輩や部下を呼ぶ時に「くん」で呼びますか、あるいは「さん」づけにしますか?
どちらでも大差はないような気もしますが、呼ばれる方の感じ方はかなり異なります。
新入社員を迎えるに当たり「くん」で呼ぶか「さん」にするか、迷われている人もいると思いますが、話し言葉で使用する一般的な敬称の「さん」づけで呼ぶことをお勧めします。
以前は、女性は「さん」で、男性は「くん」で呼んだりする場合が結構ありましたが、最近は役職の有無、目上・目下、男性・女性、先輩・後輩に関わらず「さん付け」が多いようですね。
ただし「くん」で呼ぶ方が、親近感が湧くという捉え方もあります。
さらに職場や業界の伝統や風土もありますので、それに応じた呼び方も存在します。
ある上司は「さん」で呼び、違う先輩は「くん」で呼ぶのはあまり感心しません。出来れば職場で統一されたらいいと思います。
先輩や上司として、後輩や部下を呼ぶ時には「さん」で呼ぶか、「くん」にするかが決まっていれば、呼ぶ方も、呼ばれる方も違和感はないでしょう。
注意して頂きたいのは、経営者やお客様の前で、後輩や部下を呼ぶ時には「さん」のほうがいいでしょう。
加えて、お客様や取引先の人に対しては、敬称はつけません。
「弊社の○○が伺います」というように、たとえ先輩や上司でも呼び捨てにして下さい。
相手や第3者に対して敬意を表すために名前の後に付けますが、敬意を表す気持ちはあっても使い方を誤ればもともこもありません。
適切な使い方を身につけることが大切です。