マナーうんちく話53≪接客の歴史と社会貢献≫
「春一番」の季節になりました。
春一番とは、「立春」から「春分」にかけて吹く強い南寄りの風ですが、昔から「春は嵐と共にやってくる」と言われています。
そして丁度今時の激しい風は「春荒れ」と呼ばれますが、これも東風や鶯と共に春の使者と思えば、気持ち良く迎えた方がよさそうですね。
今まで新入社員を歓迎して、職場を盛り上げる心構えに触れましたが、今回は少し深刻なテーマです。
古今東西嫌な上司は多々存在します。
避けて通れば簡単ですが、こればかりはそうはまいりません。
嫌な上司に当たったら、どう接すればいいのかに触れておきます。
先ずは不必要に不運だと嘆かないでください。
気の合う上司にめぐり合う方がはるかに少ないわけですから・・・。
しかし、先の見通しが立たない今の世の中。
能力絶対主義がクローズアップされ、パワハラで怯える社員が珍しくない時代、部下と上司の関係はますます緊張を伴う傾向にあるようですね。
長年多様な人の再就職支援に関わっていますが、上司と折り合いが悪かったので職場を去った人は後を絶ちません。
部下にいじめられて離職した人は殆ど見かけませんが、上司のせいで止めた部下は本当に多いですね。
改めて職場の人間関係づくりの大切さが理解できます。
では嫌な上司に当たったらどうする?
○ストレスを抱えているのは自分だけではありません。責任の多い上司の方がはるかに多く抱えています。先ずはその点を理解することが大切でしょう。
○上司に嫌われたら仕方ないけど、自分から先に上司を嫌いになるのは止めて下さい。
○嫌いな上司ほど、丁寧に接して下さい。
○嫌いな上司と接するのも大切な仕事のうちです。取引先の人と同じくらいの気持ちで接するのもお勧めです。
○いつの時代も割り切るのが大切だと思います。
長時間付き合う必要があるのが上司です。その場しのぎは感心しません。
誠実な対応に尽きるということです。
○陰気、暗い、威張る、怒りやすいなど性格に問題がある上司は受け流せばいいでしょう。嫌な思いをしているのは皆同じです。
○パワハラなど、問題がある上司には部下がタッグを組んでたたかう必要があるかもしれません。上司の上司に相談するのもいいかも。
その際出来る限り複数で対応される事をお勧めします。
○嫌な上司のお陰で人間力が向上する事もあります。
以上をできる限り心がけて下さいね。
くれぐれも上司を無視する、上司に牙をむく、短気を起こす等はしないでください。
職場を去るのは最終段階です。
上司が嫌で職場を辞めても、次の職場で気の合う上司にめぐり合える保証はどこにもありません。
むしろ面接で不利になるだけです。
自分磨きになると思い、「大人の対応」が出来るようになってほしいものです。