マナーうんちく話53≪接客の歴史と社会貢献≫
今まで新入社員(職員)を迎えるにあたりその心構えに触れてきましたが、新入社員の能力はさて置き、彼らをどのように生かし、組織を盛り上げていくかは、迎える側の技量と職場の環境が大きく左右します。
●相手を知る前に、先ずは自己理解
協調性、社交性、順応性、傾聴力、気配りや思いやりなどの「コミュニケーション能力」、指導力、交渉力、説明力、説得力などの「対人能力」、健康度、忍耐力、行動力、責任感などの「業務遂行能力」、企画力、創造性、独創性、前向き度などの「創造能力」、さらに計画性、積極性、真面目さなどの「仕事に取り組む姿勢」などがどのレベルを振り返ってみるのもお勧めです。
加えて、パソコン、文章力、器用さ、運転技術、記憶力、資格などの得意分野を把握することも大切です。
特に「豊富な人脈」や「ムードメーカーになれる」などの長所は、即実践に役立つでしょう。兎に角自分自身の強みを知ることは大切です。
●教育に携わる能力のレベルアップ
「黙してこれを成し、言わずして信なるは徳行に存す」という言葉が有ります。
地位や能力で有無を言わせず新人を引っ張っていくことも時には功を奏すかもしれませんが、先輩や上司が長年培ってきた「人間的な魅力」で新人と信頼関係を築いて頂きたいものです。
部下に誇れる人間性は大きな魅力です。
日頃から「日々挑戦」の精神で人間力を磨いて下さい。
●素敵なマナーの修得
人柄を磨くにはマナーが必要不可欠です。
いつも感謝と思いやりの気持ちを持って下さい。
ちなみに「おもいやり」には二つの側面が有ります。
「他者に不快感を与えない」ことと「他者に好感を与えることです」。
前者は新入社員がしたら先輩や上司は間髪言わず注意しなければいけません。
凛とした態度が必要です。
笑顔、先手必勝の挨拶、聞き上手、称賛、清潔感の漂う装い等の他者に好感を与える要素は、先輩・上司が新人の模範にならなくてはいけません。
「雛鳥は親鳥の通りにさえずる」と言われますが、上に立つ人の立ち居振る舞いはとても大切です。
特に会社や組織の悪口を言ったり、横柄な態度などの悪いことはすぐに伝播しますからくれぐれもご注意ください。
●迎える側の職場環境
組織全体で新人を温かく迎えようとする姿勢、老若男女「共に頑張ろう」という態度を示すためにも「老年の交わり」は大切です。
特に新人は寂しがり屋でコミュニケーション能力にも欠けています。
くれぐれも孤立させないでくださいね。
少子社会、超高齢社会では新人は組織の宝です。
これからの時代を支えていくわけですから、大切に、仲良くしたいものですね。
最後に「衣食足りて礼節を知る」です。
自分自身が身も心も充実していなければいけません。
このことは肝に銘じて下さい。