マナーうんちく話139≪贈り物の頂き方のマナー≫
贈り物をする時は心を込めて贈ることが大切ですが、「品物」を贈るか、あるいは「現金」の方がいいのか迷うことも多々あります。
折角手間暇を掛けて品物を送っても、それが必ずしも相手が望んでいる物とか、喜んでもらえるものとは限りません。
といって現金を贈れば「恵んでもらう」イメージにも成りかねません。
迷うのも頷けます。
これといった決まりは有りませんが基本的には、出費がかさむことが容易に予想できる場合は現金が喜ばれると思います。
たとえば「結婚式」や「新築祝い」や「出産祝い」は物入りなお祝い事になるので、お金は助かります。
また葬儀もお金が結構かかりますから香典で補いますね。
昔は現金の代わりに米を持参する「米香典」もあったくらいです。
皆からいただいた米をお金に変えて葬儀費用にあてたわけです。
加えて「病気見舞い」や「災害見舞い」もお金が何かと必要になる不幸ですから、お金が喜ばれるでしょう。
さらに贈り物はしたいけど何を選べばいいのか全く分からない場合は、お金の方がいい場合も多々あります。
但し入学祝いや新築祝いや結婚祝いの場合は、記念に残る物を希望する人も結構います。
注意すべき点は、出産祝や結婚祝や新築祝と言えば、相手を取り巻く家族や親族や仲のいい人が多いので、贈り物が重複場合があるということです。
たとえば子どもの入学祝いにランドセルを贈ったら、既に祖父母からいただいているケースも考えられますね。
ではどうするか?
記念になる物を贈る場合は、相手が本当に何を望んでいるかよく考えて下さい。一番良いのは「何が欲しいか?」聞くことでしょう。
結局物がいいか?現金がいいか?は相手次第になります。
相手の性格や嗜好、家族構成等を考慮して下さい。
また病院や学校教職員等に贈る場合は立場上難しいと思います。
しかし「大変お世話になり是非ともお礼をしたい」時もありますね。
このような時には、1人だけでせずに皆で足並みをそろえるのもお勧めです。
加えて、改めての贈り物というより、旅行のお土産等の形なら相手に負担がかかりません。
最後に贈り物は品物や現金ばかりではありません。
「ありがとう」や「おめでとう」や「激励」の言葉も立派な贈り物です。
自分の口から発する思いやりの在る温かい言葉が時には最高の贈り物になることもあります。
物やお金を贈る場合は限りがあります。
しかし言葉はいくら贈くってもなくなりません。
出せば出すほど価値も高まります。
温かい言葉で人を喜ばすことが出来る人はマナー美人であり、心豊かな人です。
また「手紙」を贈るのもお洒落です。
是非選択肢に加えて下さい。