マナーうんちく話1202《「ワークショップ」の意味と進め方》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:ビジネスマナー

最近様々な分野で「ワークショップ」と言う言葉を聞くことが増えてきました。
では、ワークショップとはどんな意味か?
前回取り上げた「座談会」と具体的にどう違うのか?

おおよその意味は解っても、いざとなれば明確に答えられない人も多いと思います。

もともとワークショップ(workshop)本来の意味は「作業場」「仕事場」ですが、最近では非常に幅広く使用されております。

例えば、「参加者が経験や作業を披露したり、議論しながら、スキルアップする場」、あるいは「価値観や考えが異なる人が集い、垣根を超え、他者理解を深めコミュニティーを作り、良好な人間関係づくりに励む場」と認識して頂ければ良いと思います。

平たく言えば「仲間作り」の場です。
「協働」と言う表現もできます。
学びや問題解決の手法によく取り入れられています。

その目的は色々ありますが、いずれにせよ「対話」が大切になります。
ちなみに対話を上手に進めるには、「ネタ」を沢山持つことですから、新聞や本をしっかり見て下さいね。

そしてこれに参加することで、色々な人の考え方や価値観に触れることが出来、自分磨きに繋がります。
機会が有れば是非前向きに色々なワークショップに参加して下さい。

最近「地域創生」という言葉が旬の話題になっておりますが、地域の様々な問題解決を図る場において「ワークショップ」の手法が取り上げられています。

例えば地域のコミュニティー施設を作ったり公園を作ったりする時に、先ずは、公共施設や公民館や学校や会議室などを利用し、地域に関わる様々な人が集い、参加者が主体的に発言したり作業を行える環境を作ります。

「ファシリテーター」と呼ばれる司会者を中心に、いろいろ議論を深め、活動計画等を作ります。

但し、ワークショップにおける参加者の合意が、地域住民の合意になるとは限りません。

従って場合によっては、ワークショップおける結論をキチンと開示して、幅広く意見を求めることも必要になります。

今までを纏めてみますと、「座談会」は形式張らずに意見を出し合ったり話しあいをする場であり、「ワークショップ」は参加者が主体的に議論をして考えたり問題を解決する場です。
いずれも「進行係」や「ファシリテーター」が必要です。

ちなみにファシリテーターとは、平たく言えば会議を効率よく進行する進行係です。

参加者が答え安いように質問を投げかけたり、発言しやすいように仕向けたり、さらに発言の価値を高めたりするのが任務ですが、あくまで中立的立場です。
専門的知識もそうですが人柄も大切だと考えます。

以上を理解して頂いたら「座談会」にするか「ワークショップ」にするか、あるいは「ファシリテーター」にするか「進行係」にするか、適切な表現をされたらいいと思います。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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