マナーうんちく話604≪武士は食わねど高楊枝≫
春になり、ショーウインドウが一段と華やかになってきました。
最近は物が豊かになり、お洒落を楽しむ人が増えたせいか、ファッションに関する店が次々とオープンしていますね。
ただ店名も横文字が多く、私のような者には、なかなかなじめません。
専門店ともなるとなおさらですね・・・。
そういえば、ビザやスパゲティーの店も横文字の方がおいしそうな気がしますが、それと同じような理屈なのでしょうか?
加えて、横文字だと、人の目を引くような効果も期待できそうですね。
先日、意味のわからない店名の店でネクタイを一本購入しましたが、若い店員の方が、こちらの好みをしっかり聴いて頂いたうえで、非常に親切丁寧に選んで下さり、心が満ちる思いがしました。
店の名前や商品の内容も大切だとは思いますが、やはり最終的には接客態度がモノを言いますね。
ところで「お洒落」と「身だしなみ」の違いをご存知でしょうか?
既にこのコラムでも触れておりますが、お洒落は自分視線ですが、身だしなみは相手から見てどうかと言うことです。
つまり、「お洒落」は自分好みの柄や色や素材やデザイン等がポイントになりますが、「身だしなみ」はお客様から見て好感が持たれるか否か、さらに機能性や周囲との調和が求められます。
そして、「お洒落」と「身だしなみ」の共通のポイントと言えば清潔感です。
いずれも清潔感を大切にして下さい。
では、清潔感を出すにはどうしますか?
私は朝の時間にゆとりを持つようお勧めしています。
「朝起きは3文の得」と言われますが、少し早めに起きて、ゆとりを持ってみ支度をして下さい。
丁寧に顔を洗い、ひげをそったり、髪を整えたり、服を選んだり等など・・・。
さらに笑顔や声のコントロールも出来れば上々です。
その上で、朝ごはんを美味しく取ることも大切です。
とかく、朝ごはんは、急いで乱雑になりがちですが、一日の活動のエネルギー源になります。
だからこそ、丁寧にとって下さいね。
ちなみに、「清潔感」と「清潔」は違います。
清潔感は清潔を感じさせる身だしなみのことです。
例えば風呂に入り頭を洗えば清潔になります。
しかし、その頭を綺麗に整えなければ清潔感は漂いません。
このコラムでも第一印象は全てにおいてとても大切だとお話ししましたが、中でも最優先されるのは「清潔感」だと心得て下さいね。