マナーうんちく話521≪お心肥し≫
具体的に、一日20回「ありがとう」の言葉を発するにはどうするか?
英語では、なにかあれば「サンキュー」が聞こえてきますが、これは是非見習いたいものですね。
遠い昔の話ですが、ホテルに入社してフレンチレストランに配属された時、外国人と接する機会が非常に増えました。
感心させられたのは、何かあれば笑顔で「サンキュー」と言ってくれることでした。
挨拶も常に笑顔が伴いとても気持ちの良いもので、大いに勉強になりました。
英語教育を推進するに当たり、このような事も視野に入れたらよいと思うわけですが、如何でしょうか?
ちなみに、「ありがとう」と思えることは、特別な事でもありません。
とても簡単です。
朝起きて、ご飯が食べられるだけで最高に有り難いことです。
地球上には、食べ物や飲み物に不自由している人が沢山います。
この現状を理解するだけでも、自然に感謝の気持ちは湧いてきます。
そして、食材や料理を作ってくれた人に対する感謝の言葉である、「頂きます」の言葉を発して下さい。
次に食べ終えたら、料理を作ってくれた人に「ご馳走様」の言葉を発して、感謝の気持ちを表現すればいいでしょう。
この言葉は、家庭でも、職場でも、レストランでも、恥ずかしがらずに素直に発することができます。
これで勢いを付けて下さい。
次に、物をいただいた時や、世話になった時には「ありがとう」が言えますが、欠点を指摘された時にも、ありがとうと言えるよう心がけて下さいね。
また、スーパーやコンビニでの買い物の時にお金を支払いますが、この時にもありがとうの言葉を発して下さい。
お金を払う時には是非、笑顔でありがとうの言葉を添えて下さいね。
人生が心豊かになります。
ありがとうの言葉が、家庭や地域や学校や職場であふれれば、そこには素晴らしい人間関係が生まれます。
なぜなら、言う方も、言われる方も気持ち良くなるからです。
地球上に「ありがとう」の言葉が蔓延すれば、世界はもっともっと平和になれます。
一つ注意して頂きたいことは、どんな言葉でもそうですが、それぞれの言葉には、それなりの意味があり、感情が宿っています。
単に言葉を発するだけでなく、態度や表情や行動が伴うことも必要です。
だから、「ありがとう」の言葉を発する時には、本当に嬉しそうな態度で、気持ちを込めて、明るい笑顔で、相手の目をキチンと見て発して下さいね。
早速身近な人から実行して下さい。
そして夜寝る前に、今日は「ありがとう」と何回言ったか数えて、明日の目標を決めて下さい。
慣れてくればしめたものです。