マナーうんちく話251≪電話のかけ方のマナー≫
ビジネスマナーに限らず、冠婚葬祭やテーブルマナー講座等に参加されて方たちに、参加した理由をお尋ねすると、「人前で恥をかかないため」と言う答えが多く聞こえてきます。
確かにそれも大切だと思いますが、何度も触れた通り、マナーは良好な人間関係を築くための潤滑油の役目があります。
従ってビジネスマナーを学ぶ目的は、社内・社外において良好な人間関係を築き、同僚、先輩、上司、取引先、そしてお客様の信頼を得るために他なりません。
同僚や先輩や上司との間に信頼関係が生まれれば仕事は楽しくなり、やる気も向上します。
逆だったら出勤するのが嫌になり、やる気が失せます。
この差はとても大きいです。
日本は世界屈指の長寿国ですから、一生を通じ仕事に関わる時間はとても長いわけですが、その仕事が、楽しくてやりがいが感じられるか否かで、人生に雲泥の差が生じます。
恋愛も結婚も家庭生活も、それを支えるのは仕事です。
また、お客様と信頼関係が生まれれば、当然「顧客満足」に繋がり売り上げも向上します。
各社とも商品にはそれほど違いが無くなって来た現在、お客様の接客姿勢が顧客満足の大きな要素になっていることは事実です。
つまり、ビジネスマナーは職場の業績を左右する大きな要因だと言うことですね。
商品や接客態度が悪かったら、クレームの元になります。
商品へのクレームは接客態度で解決できる可能性は高いですが、接客態度へのクレームは簡単には解決できません。
しかし、現実的には、お客様からのクレームの原因の大半は人的要因、即ち接客態度に有ります。
顧客満足につなげるか、それともクレームになるかその差も大きいですね。
加えて、一日の中で最も長い時間を費やす仕事を通じ、素敵なビジネスマナーが発揮できると言うことは、自分自身が磨かれると共に自己実現が図れます。
「企業は人なり」と言われます。
それぞれの職場が共有する目的を達成するためには、それに関わる全ての人が仲間を信じると共に、仲間から信頼されることが大切です。
そのためには、それなりの常識が必要です。
つまり当たり前のことが、当たり前にできると言うことです。
そこで、ビジネスマナーの存在が重要になってくるわけですね。
今、ビジネスの世界に葉国際化やIT化が急激に進展していますが、それらがいくら進展しようとも、ビジネスに携わるのは「人」です。
国籍も年齢も性別も価値観も立場も考え方も異なる人と共に働くわけですから、それらの違いを超えて、仕事が順調に勧めるようにしてくれるのがビジネスマナーなのです。