マナーうんちく話680《冠婚葬祭7、結婚の目的とマナー》
○「七五三」
女子は3歳と7歳、男子は5歳になったら氏神様にお参りします。
753と具体的に年齢が定まったのは江戸中期からだと言われております。
昔は乳幼児の死亡率が非常に高かったので、3歳、5歳、7歳を一つの節目として、それまで子どもが無事に育った報告と祝いを兼ねて氏神様にお宮参りしたのが起源です。
詳しくは「マナーうんちく話386《日本人と753》」「624《子どもは神の子》」をご覧ください。
○「入園・入学祝い」
子どもは成長が早く七五三を迎える頃からお祝い事が目白押しになります。
入園式や入学式は親兄弟から新たな出会いがある意味深いお祝いですが、1週間から10日くらい前にお祝いを贈って下さい。
本人の希望を聞いてあげても良いですね。
入学は何度あっても嬉しいので、紅白の蝶結びで、熨斗つきになります。
お祝いを頂いた際のお返しは不要ですが、年齢に合わせて子供からキチンと口頭、電話、葉書・手紙等でお礼が言えるようにして下さい。
メールでのお礼は、私はお勧めできません。
また、卒業と入学が続くケースが多々ありますが、このような場合は新しい門出を優先するため入学の一月前くらいに入学祝いを贈って下さい。
小学から高校生なら5千円から1万円、大学生なら1万円から2万円が大体の目安です。
合格の確認や志望校への入学かどうか事前確認が大切です。
○「卒業祝い・就職祝い」
高校卒業か大学卒業かで成人式と順序が変わります。
子のお祝いは出来るだけはやめがお勧めです。身うちがお祝いするのが普通ですが、この場合は、お返しは基本的には不要です。
但し、知人・友人から頂いた場合は一月以内に「内祝」を頂いた金額の半額程度を本人の名ですればいいでしょう。成人式も同じです。
○「成人祝い」:子どもから一人前の大人になる大切な儀式です。現在では20歳ですが、昔は12歳頃から15歳頃で一人前です。
ちなみに成人式の祝いは身内が行うものですから、特別に親しい間柄でない場合は品物の贈り物は不要です。
但し、身近に成人式を迎える人がいれば「言葉の贈り物」、すなわちおめでとうの言葉は是非かけて下さいね。
詳しくはマナーうんちく話447《成人の日とマナー》をご覧ください。
○「就職祝い」
学生から社会人になる大きな節目のお祝いです。
卒業祝いと就職祝いが重なるケースが多いと思いますが、このような場合は、新しい門出を祝う為に就職祝いを優先して下さい。
最近は物が豊かで、しかも価値観が多様ですから、腕時計や名刺入れなども良いと思いますが、現金や商品券がお勧めです。
紅白の蝶結びで熨斗つきで「御就職御祝」として下さい。
1万円から3万円を目安にされたらいいでしょう。
お祝いを頂いた側は、基本的には品物でのお返しは不要ですが、キチンとお礼を言うことです。初任給でささやかな品物で良いですから手土産を持参し、近況報告とお礼を述べればいいですね。
社会人にとって、このようなお礼がキチンと言える事はとても大切です。