マナーうんちく話73≪話好きになる方法とは?≫
春の到来に心を躍らせている人も多いと思います。
昨日は「春一番」も吹いたようですが、週末を利用して、山や海や街に出かけて、様々な春を探してみるのも良いですね。
これから春の到来と共に、外に出かける機会も増え、色々な場所で、色々な人に会う機会も多いことでしょう。
そして、人と人との触れ合いが始まるわけですが、そのスタートは挨拶です。
ところで、家庭内で、家族間の挨拶が有りますか?
あるいは、外で人に会った時、先手必勝の挨拶を心掛けていますか?
私は「多様なマナー」と「高齢者の生きがいづくり」の講座や講演が専門ですから、老若男女まで、あらゆる人が対象になります。
中学・高校・大学生のマナー教室、新入社員・職員の接客・接遇研修、地域起こし、高齢者の生きがい創り等などの他、最近では、「マイベストプロ」のお陰で、素敵なご縁を頂いた、ある大手の教育関連企業が主催する各種講座で「職業講話」も担当させていただいています。
そして、そこでは例外なく挨拶の大切さをお話しします。
今さら、そんな事を言われなくても「挨拶が大事であること」は理解しているよ、と言われるかもしれませんが、老若男女全ての人に、挨拶が苦手な人が多いのが現実です。
日本人は世界に誇る良い面を沢山持っていますが、あえて欠点と言えば、コミュニケーションが苦手な人が多いと言うことではないでしょうか?
「打てば響く」と言う言葉が有ります。
働きかければ、即座に、反応や効果が表れると言う意味です。
「ツー」と言えば、「カー」と答えることですね。
常に意識して、元気よく先手必勝の挨拶をすれば、挨拶をされた方も、元気よく挨拶をしてくれます。
これで、互いに心と心が自然に通い合うわけです。
そして、これは少し技量を伴いますが、今回は、挨拶に、さらに大切な事をつけ加えておきたいと思います。
「和顔愛語(わがんあいご)」と言う言葉をご存知でしょうか?
「和顔」とは穏やかな笑顔の事で、「愛語」とは優しくて思いやりの有る話し方だと認識して頂ければ結構です。
つまり、常に優しい笑顔と、心のこもった喋り方の二つを兼ね備えて人に接すれば、良好な人間関係が築けると言うことです。
「形」あるものでなくても、人の心を和らげる事が出来るよ!と言う、仏教の教えだそうですが、指導的立場にある人や、子育てや教育に携わる人に是非実行してほしい言葉です。
「先手必勝の挨拶」+「和顔愛語の挨拶」で、家庭も学校も地域も職場も、全てが明るく穏やかになり、人間関係がとても良くなります。
昨日は雨が降りましたが、丁度この時期に降る雨を「木の芽起こし」といいます。芽吹いたばかりの芽がこれから成長するのにとても大切な雨だからこの名前が付きました。
自然界にとっては、これから一雨ごとに春が来て、やがて美しい花を咲かせるわけですね。
私たちも自ら率先して、「笑顔」と「思いやりの心」を添えた挨拶でもって、幸せの花を至る所で咲かせたいものですね。
美しく咲かせるポイントは、全ての人に平等に、そして、もったいぶらないことです。