マナーうんちく話269≪顧客満足より従業員満足≫
今日は二十四節季の一つ「立冬」です。
「晴れの国」岡山では、殆ど稲刈りも終わり、人も動物達もいよいよ冬支度に取りかかる頃です。
立冬とは、冬の始まりと言う意味にほかなりません。
この場合の「立」は、始まりを意味し、立春、立夏、立秋とともに、四季の美しい日本にとっては、大切な季節の節目に当たります
そして立冬を過ぎると、「木枯らし」や「時雨」に見舞われることが多くなってきます。
ちなみに「木枯らし」とは、晩秋から初冬にかけて吹く、最大風速が8m以上の西北西から北向きの風のことで、「時雨(しぐれ)」とは、同じく晩秋から初冬にかけて、一時的に風が強くなり、急に降って止む雨のことです。「通り雨」ともいわれます。
加えて、この頃、まるで春のように暖かく、穏やかな陽気になる事を「小春日和(こはるびより)」と言います。
そして、街路樹の葉も次第に枯色になり、やがて風に吹かれて宙を舞いながら落ち葉になります。
木々が葉を落とすのは、水分の蒸発を防ぎ、冬ごもりの準備のためであり、春の芽吹きを待つためなのです。
春から夏にかけて青々を繁る葉も、秋になると葉の付け根が塞がれて、葉と枝との行き来が無くなります。
こうなると、葉には栄養も水分も届かなくなるので、葉の内部は、これまでとは大きく変化します。
緑の色素が崩れ、代わりに黄色や赤色の色素が新たに生じます。
これが紅葉なのですが、さらに時がたてば、葉は枝から離れて、枯れ葉になり、落ち葉になるわけです。この落ち葉は、森や畑のとっておきの栄養になります。
さらに、森で水を貯める、ダムの役割も担います。
今舞い落ちている落ち葉は、来年の春には、山々を緑に染める大きな役目も持っているのです。
一枚の落ち葉を見て、人生の儚さを感じるか?自然の精緻さを感じるか?では、大変大きな違いがあります。
温暖化防止とか、自然に優しくとか言うだけではなく、自然のことをもっと理解し、物事を前向きに捉えていくことが大切ですね。
自然の美しさや自然の精緻さを理解しないで、自然に優しくと言っても、インパクトはありません。
ところで、内角府の調査によると、若者の「社内ニート」が急増中とか。
不景気で仕事量が減ったためでしょうが、「仕方ない」ではすみません。
主体的に対策を講じる必要があります。
ニートにならないために、例え仕事を教えて頂けなくても、上司・先輩などから、「仕事を盗む」等の気構えが大切だと考えます。
「モノは考えよう」と言います。
つまり、なんでも考え方次第で、良くもなり、悪くもなると言う意味です。
そして、考え方を決めるのは自分自身です。
社会人になりたての頃は、戸惑うことも多々あります。
仕事も解りません。職場の人間関係しかりです。
辛いことがあって当然です。
ストレスも溜まります。
でも、この辛い経験を、将来充実した人生を築くための肥やしだと、前向きに考えれば、明るくなれるし、希望も湧いてくるはずです。
どうか、若いうちに、逆境の中で多様な経験を積んで、それを将来有意義に生かして下さい。
辛いことも人付き合いも、プラスの発想でできる人は、究極のマナー美人です。