マナーうんちく話373≪マナー美人21「生き方」≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

「和食」「洋食」「立食」のテーブルマナー講座の時に、毎回参加者に質問することが2つあります。

一つ目は、「台所と食卓が綺麗ですか?」ということです。
二つ目は、「冷蔵庫の中が綺麗ですか?」ということです。

多少なりの参加費と時間を掛けて講座に参加されるような人は、向学心が強く、マナーにも関心が高い人が多いのですが、残念ながら、このような方でさえ、台所や食卓、さらに冷蔵庫の中が自信を持って、整理・整頓が生き届いて、美しく保たれている!と答えられる人は非常に少ないのが現状です。

日本人は、世界で一番豊かな食生活をしています。
豊かさの内容は、先ず台所の調理器具や食器が豊富である事、次に食材が多い事、さらに安心・安全な国であり、衛生的であること。加えて大変豊かな食文化を育んでいることです。

世界中の人口約70億人の内、実に12億人が貧困で、8億人が恒常的栄養失調に陥り、1日に数万人が、飢餓が原因で命を落ちしている現状からみれば、大変恵まれ過ぎています。

しかし、「孤食」が増えています。
また、料理ができない子どもは、世界で一番多いと思います。
そして食べ方が感心しません。

そして、家庭内で唯一、団らんの場であるダイニングや台所が整理・整頓されていない家庭が多いです。

冷蔵庫の中も、食材があり過ぎて整理が生き届いていません。
だから、当然無駄が出ます。
その結果、世界一食品廃棄物を排出する国になっています。

台所や冷蔵庫は生きるために一番必要な所です、
今、収納術がブームになっていますが、なにおさし置いても、一番美しく保ちたい場所だと思います。
そして、何でも美味しく食べることです。
食べ残しは大敵です。

ところで、お宅の家や職場のゴミ箱はいかかでしょうか?

ゴミ箱のゴミは、半分位になったら捨てますか?あるいはゴミ箱にゴミが一杯詰まってきたら捨てますか?
ここにその人の品格が現れます。

今の子供やサラリーマンは、自分でゴミを捨てる人は少ないと思います。
子どもは親が掃除してごみを捨ててくれるし、職場では専門の業者が入っているところが増えています。

そして、今の日本は大量生産の大量消費で経済が成り立っています。
大量消費になれば、それに伴いゴミも多く出ます。
その排出された多くのゴミを、収集して廃棄処分するのが年々困難になります。
だから、各自治体は、ゴミに対し、料金を加算したり、仕訳を厳しくしています。

こんな状況下にあって、まとめ買いでなく、コマメに賢い買い物をして、整理整・頓を心がけ、無駄をなくして、少しでも家庭からゴミや食品廃棄物《食べ残し》を少なくする努力をしている人は、究極のマナー美人で、生き方美人です。

そして、ゴミ箱にゴミがたまれば、その時点でコマメにゴミを捨てることをお勧めします。

また、家庭や施設等から出る「生ゴミ」は、その処理が大変です。
自分のところで処理できればいいですが、都会では無理です。
そこで、生ゴミの水を切るだけでも心がけて下さい。
これだけで、焼却炉の燃焼効率が大きく異なります。

一人ひとりが、出来ることから心がけていくことが、自然に対するマナーです。
そして、家庭や職場の食卓をきれいにしてみてください。
人間関係が改善されますよ・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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