マナーうんちく話143≪昔と今、どう違う恋愛事情≫
昨日の雨はまさに恵みの雨でした。やはり天然の涼しさは格別ですね。
そして季節は確実に秋へ、秋へとなびいております。それを実感させてくれるのが「トンボ」です。
9月に入り、にわかに多くのトンボが飛び交うようになりました。
トンボは、「勝ち虫」と言われ、大変縁起の良い虫だと言うことをご存知でしょうか?理由は2つあります。害虫、特に稲に対する害虫を捕食することと、トンボは後ろに退くことなく、前に、前に向いて進むからです。
仕事の合間を縫って野菜作りを始めて4年になりましたが、猛暑が続く夏場は、野菜の水やりが大変です。
特に夏野菜は、水分が不足すると発育に大きく影響するものも沢山あります。
中でも、茄子はその典型的な作物で、肥料と水分は欠かせません。
但し、肥料と水分をしっかり与えてやれば、秋になっても沢山収穫できます。
ところで、「秋ナスは嫁に食わすな」という諺がありますが、皆さんはこの意味をどのように解釈されますか?
3つの解釈があります。
○美味しい秋ナスは、勿体ないから、憎たらしい嫁には喰わせない。
○秋ナスは、身体を冷やすから、可愛い嫁には食べさせない。
○秋ナスは、種が少ないので、子種が無くなるといけないので、大事な嫁には食べさせない。の3つです。
姑の嫁いびりのような感がしますが、色々な意味があります。
「嫁いびり」とは、穏やかな言葉ではありませんが、一体全体、何時頃から始まった現象なのでしょうか?
古くから、夫婦になることを意味する言葉に「婚姻」「婚礼」「祝言」等がありますが、「婚姻生活の場」を嫁方におく婚姻を「婿入り婚」と言い、平安貴族社会では一般的だったようで、源氏物語にも登場します。
従って、この時代には、今のように「姑対嫁の争い」は無かったようです。
そして戦国時代から江戸時代にかけては、妻が夫の家に移り住む「嫁入り婚」になり、武家社会から一般庶民に浸透したといわれております。
多分、「秋ナスは嫁に食わすな」という言葉は、この頃に生まれた言葉でしょうが、未だに、姑と嫁の間には、多かれ少なかれ、いざこざが絶えないようです。
私が担当しています、「花嫁講座」でも、「夫婦円満の秘訣」と共に、「姑と嫁の円満の秘訣」もお話ししています。これが、お母さん方にも花嫁にも結構好評です。
と、言うことで、次回は、「姑と嫁の円満の秘訣」に触れてみます。
男性も是非ご覧ください。
余談事ですが、なぜ「秋ナス」が美味しいのかと言う疑問をお持ちの方も多いと思いますが、秋になると旨み成分であるアミノ酸や糖分が増えるから美味しくなるわけです。
また、「秋ナス」と表現するか、「秋ナスビ」と表現するかは、地方により異なります。