マナーうんちく話177≪絆とマナー≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

今年も講演、講座それにネット、雑誌、新聞、テレビ、ケーブルテレビ等を通じ、多彩なマナー・生きがい創り・地域を元気にするお話しを数多く発信させていただきました。
多くの地域、学校、公民館、行政、企業、社会福祉協議会、各種団体から、素敵なご縁を頂き、絆を深めさせていただいたことを大変嬉しく思います。深謝!

今年は「絆」という語に大変縁が有ったように思いますが皆さまはいかがでしょうか?
流行語大賞のベストテンにも選ばれたし、世相を表す漢字では1位にランクされました。

1995年に世相を表現する漢字がスタートしたわけですが、その年は阪神大震災に遭遇したので「震」が選ばれました。そして今年は、それを上回る甚大な被害に遭ったにもかかわらず、家族・地域・職場等でのつながりや、日本国内のみならず諸外国からの温かい支援を頂き、「絆」のありがたさや大切さが、改めて認識されたようです。

ところで、この「絆」、暖かい人と人との交わりとして「良い意味」で使用されていますが、本来の意味はかなり異なります。
元々、絆というのは、馬や牛や犬等を繋いでおくための紐や綱のことを意味します。勿論、紐や綱で繋がれた馬や牛や犬は、自由を束縛されるわけですからいい迷惑なはなしです。
やがてそれが、人と人が離れないで結ばれるという意味に転じたわけです。

記憶に新しい人も多いと思いますが、昨年の流行語に「無縁社会」という言葉が登場しましたが、それまでは多くの人達が、どちらかと言えば他者との結びつきを避けてきたような感が有りました。

だから、いざ絆の大切さを再認識し、絆を深めようとしても、現実には「どうしたら良いかわからない」という人も多々おられます。
だから、こんなに便利で物の豊かな国日本で、多くの矛盾が存在するのではないでしょうか?

例えば、多くの若者が職場での絆づくりが解らないから、折角入った職場を早期に退職していまいます。また男女間における絆の作り方や深め方が解らないから結婚できない人が増加傾向にあります。さらに夫婦間において絆が壊れて離婚に至るケースも後を絶ちません。さらに地域においても絆の希薄化は進む一方です。
加えて、親と子ども、教師と生徒、生徒同士、地域と子ども等との絆が薄れてきたので、子どもの暴力行為や不登校に至っています。岡山県は全国で最悪ですね。

物の豊かさはもちろん、世界屈指の美しい四季に恵まれ、教育もいき届き、世界一贅沢な食事をし、長寿を謳歌し、66年間も戦争に無縁の国がハッピーになれない理由は、ひとえに色々な意味で、「絆」が上手く結ばれてないからだと痛感します。

そして、その絆を上手に結ぶためには、「思いやりの心」「感謝の心」「尊敬の心」、すなわちマナーが必要不可欠な条件であると考えます。

そこで、人づくり、生きがいづくりに寄与する「岡山ハッピーコミュニケーション」では、「絆づくり」をテーマにした多種多彩な講演・講座をご用意いたし、「人の和」、「生きがいの輪」「幸せの環」を広めていければと考えております。
詳しい内容は「新着のセミナーイベント情報」を参考にして下さい。
また、引き続き「地域を元気にするお話し」も積極的に展開していく予定です。

すでに、多くの講演や講座開設の依頼をいただいておりますが、お問い合わせの方も気軽にどうぞ・・・。

年の瀬もいよいよ押し迫ってまいりましたので、次回から当分の間、お正月に関連したコラムをお届けいたします。ご期待下さい。



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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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