マナーうんちく話152≪結婚式、招待客のマナー≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:結婚のマナー

【冠婚葬祭の知識とマナー30】 結婚式に招待を受けた時の当日までのマナー

今回から結婚式に関する多様なマナーに触れて行きます。
「招待客としてのマナー」と「本人及び主催者としてのマナー」について順を追って解説いたします。

先ずは招待客としてのマナーからです。
初回は「招待を受けて結婚式に参列するまで」に心がけて頂きたいことをお話しします。

結婚式に参列するに当たり一番大切なことは、「結婚を共に喜び祝福する気持ち」です。そして、その気持ちをいかに伝えるかです。マナーの基本ですね。

○招待状の返信
出席可能な場合は速やかに返信して下さい。その際にお祝いの言葉もぜひ添えて下さいね。
出席できない場合は少し遅れて返信されることをお勧めします。その際お祝いの言葉と共に、欠席の理由も簡潔に書いて下さい。但し縁起の良くない理由なら、表現を変えて下さい。いずれにせよ指定された返信期日は守って下さい。

招待状を頂いても、欠席の場合は出来る限り「祝電」を打つといいでしょう。
最近は儀礼的な定型文からユーモアのあるユニークな文章までいろいろ揃っていますが、それを利用されるのも良いですし、自分流にされるのも良いです。

また招待状を受け取った以上は、電話やメールでの返事は避けて下さい。
出席できるか否かわからない時は、早めにその旨を伝えて下さい。

○お祝いする
結婚のお祝いは、西洋では「自分の家の庭に咲いた薔薇を贈る感覚」、すなわち手作り感覚が一般的のようですが、日本では祝儀袋で現金を贈るスタイルが主流です。文化の違いですから良い・悪いは別です。
現金の場合にせよ、品物の贈り物にせよ、本来なら結婚式の前に本人に渡すのが一番いいと思いますが、最近では結婚式の当日に受付に渡すケースが圧倒的に多いようです。

金額についての質問をよく受けますが、これは、本人との間柄や自分の立場や収入、あるいは披露宴に出席するか否か等を考慮されたらよいと思います。
ところで金額は、奇数・偶数を問題にされるようですが、私はあまり関係ないと思います。また紙幣も新札がいいとされますが私はこだわりません。
私が頂く側だったら、キレイな紙幣で3万円頂くより、汚れたお札でも4万円頂く方が嬉しいです。問題は金額だと思います。従って迷われたら多い金額がお勧めです。
但し、新郎新婦が奇数・偶数、あるいは「4」や「9」の数字にこだわるようでしたら、そのように配慮して下さい。

品物を贈られる場合は、親しい間柄では、相手に希望を聞かれることをお勧めします。その際贈る側の予算もお伝え下さい。
但しお祝いの品を当日持参するのは感心しません。

○披露宴でスピーチを頼まれた時の心得
お願いされたら気持ち良く受けて下さい。その際「どういう立場」で「どのような内容」のスピーチかを明確にして下さい。例えば主賓としても祝辞か、上司や友人としてのお祝いの言葉を述べるのか、あるいは親族としての謝辞か?内容も重みも異なります。

スピーチの時原稿を読まれる方がいます。むしろ大半はこのタイプの人です。
マナーの本にも、原稿を読めばいいと書いてある本もありますが、私はあまりお勧めできません。新郎・新婦のためにも格好いい所を見せてあげて下さい。

従ってスピーチを依頼されたら、原稿を作り、本番に備えて練習有るのみです。
招待を受けた時に、最もこだわりたいマナーの一つです。
なお、「好感の持たれるスピーチ」については後ほど触れます。


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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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