リスクの分散化があなたの安全を守る ~人間関係を分散化して自分の安全を守る~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

あなたはこの世界は一つの世界で
どこも同じ世界でつながっているとお考えでしょうか?

しかし実際にはそれぞれに違う世界があり
場所や環境が変われば世界も変わり
同じ世界などないんですね。

特に幼い子や学生さんからすれば
今生きてるその世界しかないので(知らないので)
その世界に居場所がなくなると自分の存在自体が否定されたように感じ
この世のすべてが終わったように感じてしまいます。

およそその世界を構成しているのは人間同士。
つまり人間関係です。

その関係が壊れれば
すなわちその世界に居場所がなくなり
たちまちいられなくなってしまいます。

そうなったとき
もし他の世界があることを知っていれば
他の世界とのつながりを形成していれば
関係が壊れた世界に居続ける必要はありませんし
すぐさま別の世界へと移り住むことができるでしょう。

それでも人はなかなか今ある世界から抜け出せません。

だからこそ世界が壊れてしまう前に
今から移り住める世界をいくつか他に作っておくんですね。

これは投資の世界のように
リスクの分散化だと言えます。(自滅するリスク)

投資の世界では
一時的や短期的な変動に左右されず
長期にわたって投資を続け(見据え)、そして一つのリスクで破綻しないように
いくつか投資先を設けてリスクを分散させます。

一つの投資が上手くいかなくても
他の投資先が安定していれば
一つの投資で損失を受けたとしても、全体では大きな損失を免れることが出来ます。

この投資でのリスクの分散のように
人間関係や交流においても
自分がリスクを回避できる世界、つまり自分の安全を守る世界を
今から形成しておくのです。

一つの世界(環境)で上手くいかなくても
自分には他に生きる世界があると構えていることが出来たら
世界の崩壊(リスク)に怯える必要はなくなるわけですね。

ぜひ世界は多様であることを知ってください。

知ってはいてもどこの世界に行っても同じだという方は
無意識に自分が同じような世界を選んでいるから
そう感じるのかもしれません。

人はどうも似通った世界を選んでしまう性質があります。

恋愛関係でもそうですよね。
同じような人を好きになる。

その結果、同じようなストーリーや結末を辿ることになる。

そういった破綻を避けるためにも
親子に学校・職場、そして恋愛関係、更にはSNSの世界など
あらゆる人間関係に対していくつも投資先(逃避先)を作ってリスクを分散してみましょう。

ぜひ世界は一つ(同じ)ではなく
自分の知らない、今とは違う世界があるのだということに気づいてください。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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