好きからコントロール(支配)へ ~近しくなればなるほど好きが豹変する~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

好きや憧れ、いわゆる“推し”が自分にとって無害なのは
身内(家族)ではないからです。

対象が推しである場合
いくら一方的に好意を寄せても無害ですし
自分に被害は及びません。
(ファンサービス以外の目的でアプローチしてくることはない)

しかし推しに限らず自分の好きな人が一旦身内になった場合
自分の相手に対する意識が変貌してしまいます。

相手が恋愛対象だった場合を考えると
いざお付き合い(交際)を始めたり籍を入れて自分の身内(家族)となれば
今までは好きだけで済んでいた感情が
自分のこうしてほしい思いやしてほしくない思いを相手に求めるようになり
相手が自分の思うようにしてくれない場合(ならない場合)
自分は被害者であるかのような潜在意識が働くのです。

自分の身内になった途端
相手に自分の思いや考えを押し付け始め
そして何か見返りを求めるようになり
お互いが相手を自分の支配下のように意識が変貌してしまうのです。

自分の思いに応えてくれない相手は害であり(仇なす敵)
段々苦痛になってくるわけですね。

推しが無害というのはこのような違いがあるからです。

もちろんすべてがすべてそうなるわけではありません。

つまりずっと好きでいたり憧れでいたい場合は
相手を身内と捉えるのではなく
一定以上距離を詰めないようにすること。(距離を取る。距離を空ける)

例えば親子関係においては相手に対して遠慮をしないように
身内であればあるほど、心的距離が近ければ近いほど
相手に対して遠慮がなくなりつい攻撃的になってしまいます。

とはいえ親密になるなとは難しいことですので
尊重とまでは難しくても
せめて相手への配慮は心がけたいものです。

しかしお互いが心がけなければやはり害悪になってしまいますが
どうしてという思いより
適切な距離を保って関わりを続ければ
相手も自分もステキなままでいられるかもしれませんね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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