痒いとは何か

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

虫歯になったことがないという人はいますが
痒くなったことはない、痒みを知らないという人はいないと思います。

痒みとはどのようなものか
自分でも体験していてわかってるはずなのに
人には掻いてはダメだと注意してしまいませんか?

自分だと耐えられないのに
人のことだと注意する。

そもそも人は痒みに耐えられないんですね。
いくらか我慢することはできても
我慢大会でもない限り掻かずに耐え抜くなんてことはできません。

なのに人はどうして他の人には掻いてはいけないと注意するのでしょうか?

特に炎症になっている場合は
もちろん掻いてはいけませんので当然注意します。

といっても掻かずにいられるわけはなく
つい掻いてしまうと更に人から注意され
無理なことをわかっていても止められるという
一体何のやり取りかと思うような無駄な駆け引きが始まりますよね。

わかっていてもやめられない。
わかっているけど注意する。

痒みへの抵抗方法を確立しなければ
この無駄なやり取りは今後も続いていくでしょう。

しかし痒みとは不思議な感覚で
何のために存在してるのか
痛みだと刺激が強すぎるのか
痛みよりは弱い刺激として何かメッセージを発信しているのでしょうか。

痛みだと強い危機感だということがわかりますが
痒みの場合は痛みほどではない
要警戒といったメッセージなのかもしれません。

ちなみに人以外の動物も痒みを感じますが
掻くと化膿したり悪化するにもかかわらず
どうして掻いてしまうのでしょうか?
自らを傷つける行為でもある、そのメカニズムは何なのでしょうか?

掻いたら症状がマシになる、改善するというわけでもありませんよね。

だからといって掻くことを止められないのが問題であり
努力したり我慢したからといって耐えられるものでもなく
不本意ながら自らダメージの蓄積を繰り返す
一種の自傷行為と言えるのではないでしょうか。

考えたいのはそこから何が見えてくるのか?
どういったことが考えられるのか?です。

これにより痒みのメカニズムの解明へとつなげ
一種の自傷行為や苦しみでしかない痒みの原因を追究し
人から止めるように言われずとも掻かなくても済むように
また、痒みが起きないように学術的な研究が進んでいくことを願います。

実際痒みが起きても
それで命に関わるような状態に陥るわけではなく
掻いて悪化はしても掻かなくて命を落とすわけではありません。

ではどうして痒みが起きるのでしょうか?
どうして掻いてしまうのでしょうか?

人に注意をするのは仕方ないとしても
怒ったり感情的にならずに
相手の苦しみを理解してあげたいものです。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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