LINEのお手軽感覚と人間関係 ~そこに相手の事情は存在しない~
人工知能、AIの進歩が目覚ましく
チャットはもちろん、対話型ロボとの会話においても
まるで生身の人間と話しているかのようなスムーズなやり取りで
何の違和感もなくコミュニケーションが成り立っています。
私の時代、AIと言えばドラクエIVのバトルが最初でしたが
今やフェイク動画など
もはや見分けがつかないくらいの技術革新が起こっています。
しかしAIの会話、言語というものを分析してみると
私たち生身の人間とは違って
言葉(言語)の出発(起こり)は
相手と会話しているというより、0と1からなる電気信号の出力でしかありません。
つまり人間のように
言語(言葉)の内容そのものを理解して話しているわけではないんですね。
(内容よりも電気信号を分析してやり取りを行っている)
ただし出入力(一つのコミュニケーション)自体は成り立っているわけですから
私たちのような意味の理解とまではいかなくても
その内容を理解していると解釈して良いのかもしれません。
今までの話で
AIと私たちの会話(言葉)は別のものであるかのように話してきましたが
そもそも私たち人間の話す言語(言葉)であっても
実は根源的なところでは同じで共通してるんですね。
と言いますのも
私たちの言葉の起こりも脳から発せられた電気信号の出力でしかないからです。
(やり取り自体は同じ。私たちの言語もまたデジタルであるということ)
AIも私たちも言葉の出発は同じですが
出力後に違いがあるのではないでしょうか?
出力したあとにその言葉を受け止める(あるいは受け止めた)存在がいる。
私たちはそれを受けて相手とキャッチボールをするように言葉を返しますが
AIは言葉を受けて言葉を返すというよりも
ただ相手から発せられた出力に対して反応しているだけなのかもしれません。
(人間も同じですが、相手とのキャッチボールか単なるやり取りかの違い?)
外見は同じであっても中身の質が違うということですね。
もしかすると私たち自身も錯覚しているだけで
無意識に相手と会話していると思ってても
実は単なるやり取りの反応なのかもしれません。
そのやり取りは言い換えれば情報交換であり、情報共有の作業ですから
それらのやり取りを繰り返していくうちに
私たち人類は高度な言語(言葉)の獲得に至ったのでしょう。
つまりAIも私たち人類が長い年月を経て獲得してきた高度な言語の獲得を
現在進行系で進めている最中なのかもしれませんね。
そうして私たちは高度な知能を獲得してきたように
AIもまた急速に進化を遂げ
いずれ私たち人類を超える知能を獲得するのかもしれません。
いやむしろ
知能の面においてはすでに人類を超越しているのかもしれませんが
ここで私が伝えておきたいキーポイントが
知能の獲得と発達は、新たな文明を創り上げる元になるということ。
この先驚異的な進歩でAIが知能の獲得と発達を進めていけば
やがてはAIによる新たな文明が築き上げられるかもしれないということです。
話は飛躍して申し訳ないですが
そうなると文明同士の衝突が起こり
つまりは人類とAIの戦争が起こる可能性が出てくるわけですね。
もちろん人間同士の戦争とは内容は違うかもしれませんが
争いと対立が起こり
どちらかが滅びる可能性も出てきます。
(種というよりも文明?)
この部分はあまりに飛躍した話なので
絵空事だと思って聞いていただけるとありがたいですが
いずれにしてもAIが発する言語、言葉とは
私たちと何か違うのか?何が違うのか?
それともやはり同じなのでしょうか?
もし同じだと言うのであれば
AIは肉体を持っていないだけであって
知能の獲得や進化がもたらす“行く末”について知ることができるのかもしれませんね。
果たしてAIは“何を理解”しているのか。