人は世界観の中に生きている ~環境を変えれば人生も変わる~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

私たちはこの世に、地球に、社会の中に
いわゆる現実世界に生きていると思って生きていますが
実際は人は自分の世界観の中に生きているのです。

世界観と言っても“環境”と言ったほうがイメージしやすいでしょうか。

例えば子供の頃に
カンフー映画を観終わったあと
自分はカンフーの達人になったかのように
カンフーごっこをして遊んだものです。

つまり映画の世界に浸っているわけですね。
その瞬間は自分はカンフーの達人なのです。

同じように大人でも誰でも
芸術(映画や音楽など)に触れている時間はその世界観に浸っていますし
ゲームに没頭している最中はゲームの中の世界に生きているでしょう。

わかりやすいもので言えばジブリ映画、アイドルの推し活
音楽の鑑賞中だったらその世界観に
他にもテレビのニュースやドキュメンタリー
動画鑑賞中でもそうですし
お祭りなどの行事に参加中ならその世界(環境)に夢中になっています。

恋愛中ということであればパートナーとの世界観に没頭し
相手と共有しながら(確かめ合いながら)その世界の中に生きているのではないでしょうか?
(いわゆる二人の時間)

子育て中なら子供との時間を
仕事であっても仕事の時間(世界・環境)の中を生きています。

自分は自分の人生を、現実世界の中で生きているように思ってますが
(そう思いながら生活している)
実際はそれぞれ各々の世界観の中を行き来しながら
用意された(創造された)世界の中に生きているだけ。
(浸っているだけ)

つまり自分を生きてるようで自分の人生を生きているのではなく
人はそれぞれある世界観の中を生きているだけなんですね。

それを自分の人生だと思っている。
(自分の意思で自分の思うように生きている、行動していると思っている)

このように考えますと
この世界(現実世界)はある世界観によって成り立っているわけですから
その世界観、つまり“環境”が変わると自分の人生、生き方も変わってくるということなんですね。

この現実世界の中でどう生きるかを考えるより(このような考え方をするより)
どのような環境に身を置くか?だったり
自分の生きる環境(世界)を変える事によって
人は容易に自分の生き方、人生を変えていけるのです。

恋愛関係なんてわかりやすいのではないでしょうか?

熱愛中のときは寝ても覚めても無我夢中で
二人の時間がこのまま永遠に続くもののように感じるのでも
自分がパートナーとの世界に生きているからそう感じるのであって
他の世界(現実世界)のことなんて眼中(意識)にありません。

しかし百年の恋も一時に冷めたようなときには
その世界観から解放されて、また別の違う世界へと浸透していくのではないでしょうか?

これはマインドコントロールや洗脳
そして依存症といった分野にも同じことが言えます。

上記のような状態に陥ってるようなときには
他の世界のことなんて存在すら感じられず(意識に上るようなこともなく)
まるでその世界が全てであるかのように
今持っている(生きている)世界観が崩壊しそうに感じると
人生のすべてを失い一巻の終わりかのように感じてしまうのです。

この世界観の崩壊による“絶望感”こそ
自殺を引き起こす要因になってしまうわけですね。

しかしもしこれらの状態に陥っている方が
他の世界に生きていたらどうでしょうか?

子供の自殺にしてもそうですが
子供は今生きている世界が全てなんですね。
どこか逃げられる、逃げても良い世界があるなんて考えられないのです。

だから最終的に自殺へと向かわせてしまう。
そうするしか方法がないから。

このように私たちは何か世界観の中に生きているだけですから
今の苦しい状況(環境)に置かれて抜け出したいともがいているなら
今とは違う世界観の中に生きてみてはいかがでしょうか?
(違う環境に身を置いてみる)

それは現実逃避や卑怯者の行為と他人から非難されたり
もしくは自分を責めて行動できずに(一歩踏み出せずに)いる方もいると思いますが
今生きている世界観を変えれば(環境が変われば)
人生も今とは違うものに変わっていくんですね。

ただしまた元の世界に引き戻そうと
足を引っ張る存在がいることも忘れてはなりませんが(例えば失恋後のストーカー行為など)
自分がとことん別の世界に生きれば
その世界(環境)の中で助けてくれる(サポートしてくれる)存在もあることを忘れないように
今ある世界観が苦しい、つらいと感じるなら
勇気を振り絞って環境を変えてみてください。

逃げるんじゃない。
新天地に踏み出すのです。

自分がどの世界に生きているのか?
そしてどの世界を生きるのか?
自分の生きる世界(人生)は自分で選べるのです。

そうは言ってもなかなか現実には変えられませんので
まずはその方向性だけでも一緒に探っていきましょう。
当ルームがサポートいたします。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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