人は言われただけではわからない ~口で説明するよりやりながら教える~

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

人に何かを教えるとき
人は口で説明されてもわかりません。

言ってることは頭では理解できても
それを実行しようとしても説明通りにうまくできるわけではありませんし
頭(思考)と行動は伴わないんですね。

相手にわかってもらいたければ口で説明しただけでわかってもらえると考えず
(口頭説明だけでわからせようとしない)
まず口で説明した上で自分が実践してみる。

そして実際相手にやってもらいながら
自分も一緒に実践してみるわけですね。

そうすることで相手の理解度も上がりますが
自分も一緒になって取り組むことで
どうしたらわかってもらえるか、伝わるかと試行錯誤することによって
お互い実践を通して習熟度が上がるからです。

更には相乗効果として
互いの信頼関係も築けるでしょう。

信頼関係が構築されると
作業の進みやすさ(作業効率)にも大きく影響しますし
信頼関係が損なわれている状態より説明も簡単に伝わりやすくなるんですね。

口だけでわかるのは言ってることがわかるだけで
いざ実践しようとしても思い通りに体は動きません。

だから自分が実際体験してみることと
教える者(つまり熟知している者)が一緒にやってみることで
体感を通して身に付きやすくなります。

何らかのスキルを身に付けようとするとき
スキルを「身に付ける」と表現されるように
スキルは頭で覚えることではなく
体(身)で覚えるというわけですね。

今回のコラムのように
そんなことはいちいち私に言われなくても皆さんわかってると思いますが
口で言われて(コラムを読んで)そんなことはわかってると思っていても
言われたからこそ言われて初めてわかっただけで
こうして言われなければ最初からわかっていたわけではない
ということなのかもしれませんね。

説明(頭の中でコラムを読む)だけではなく
コラムの内容を一緒に順を追って読み進めていく事によって(筆者の私と一緒に経緯を共有)
同じ経験を伴った体験としてその内容がわかるようになったと言えるのかもしれません。

コラムは文字での説明であり
頭での理解と思われるかもしれませんが
頭での理解とともに、経緯の共有(一緒にたどる)という経験を通して(一体感)
体で理解する事に近いと考えられます。

いずれにしても人は口で説明しただけでは真の理解には至らず
実際自分でもやってみる(経験してみる)ことや
人と一緒に取り組むことによってようやく真の理解へと至るのかもしれませんね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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