思い込みに気づく訓練 ~相手は本当にそう言っているのか?~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

例えば誰でも良いんですが
ある人との会話を想定してみてください。

「車に乗ってたんだけど渋滞に巻き込まれて往生したわ」

と相手が話題をふってきたとしましょう。
(文脈ではなく、実際誰かと会話をしていると想定してお考えください)

その話を聞いて
あなたはどのように受け止めた(受け取った)でしょうか?

もちろんこの発言だけでは情報量が少なく(言葉足らず)
何となく受け止めるだけで事の詳細まではわからないはずですが
それこそ何となく会話は成立してしまってませんか?

発言を分析してみると
車に乗ってたのは自分が運転をしていたとも考えられますし
誰かが運転する車に同乗していたとも考えられます。

この時点でも様々な捉え方が出来ますよね。
(車に乗っていたことがわかるだけで、誰が運転をしていたのかまでは言ってません)

親しい間柄であったり相手のことをよく知っている場合は
この発言だけでも大体話は通じるでしょうけど
そんなによく知らない(あまり親しくない)間柄だったり
自分が第三者としてこの会話を聞いていた場合は
特に意識することはなく自分の(想定した)思い込みで相手の言ってる内容を推測するのではないでしょうか?
(詳細まで聞くことなく強引に会話を成立させようとする)

皆さんが相手の発言をどう解釈したのかを振り返ってもらいたいのですが
これこそまさに自分では気づいてない思い込みであり
普段日常の中ではお互いこのような思い込みによって会話を成立させていないでしょうか?

しかし本来は事の詳細まで聞いてみなければわからない話なんですね。

何となく成立させている相手との会話。

実はちゃんと聴けていなかったり
そこに自分の思い込みはないかと振り返っていただきたいのです。

これが雑談だったり大した事のない内容だったら構わないのですが
重要な仕事の話だったり取引きの内容(契約や商談など)だったらどうでしょうか?

通じてなかった、ちゃんと聴けてなかったでは済まされません。

軽く済ませられる内容とそうでない内容の違いもありますが
お互いそれぞれにこういった思い込みが潜んでいて
日常的に認識の違いやズレが生じているということを常に念頭に置いておかなければなりません。

冒頭の発言には他にもまだまだいろんな解釈ができますが
本当に運転者だったのか同乗者だったのかわからず
自分の思い込み(勝手な解釈)でずっと最後まで認識のズレが生じたままになることもありますので
あの時そんなことは言ってなかったとお互い口論になる前に
思い込みに気づく訓練として、他にはどのような解釈ができるのかじっくり考えてみてください。

皆さんはちゃんと相手の話を聴けてますでしょうか?
自分に思い込みはないでしょうか?(思い込みで受け止めてしまっていないか)

ぜひ振り返って日常の中(相手とのコミュニケーション)で参考にしてみてくださいね。

冒頭の発言の解釈についての答え合わせは心理カウンセリングにて!

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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