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どうして決心をしても繰り返してしまうのか? ~意志の力だけでは何も変えられない~

人は意志の力で何とかできる、コントロールできると思っている。

果たしてそうでしょうか?
意志とは何なのでしょうか?

人は自分の思い通りにはならないことを知ってますよね。

何かこうしたいとか自分が思っていることを
考えていることを実現していこうとする“思考”のようなものが意志であるなら
自分の意志(思い)通りにはならないことは知っているはずなのに
どうして意志(強い思い)があれば何とかできると思えるのでしょうか?

人は自分で自分の意志をコントロールすることなどできないのです。
そもそも意志とはそういう類のものではありません。

自分でこうしたいと思ってることなど叶わないのですから
自分の意志が強ければ何かを成し遂げられたり悩みを解消できたりと
意志の力でどうにかできるものだというように、意志を過信しないことです。

意志、つまり自分の思いで何かを成そうと考えるのではなく
まず物事の受け止め方や考え方といった“自分の内面にある性質”を変えていくわけですね。

これを「認知行動療法」と言いますが
人は自分では気づいていない事象で世の中、人生が構成されています。

自分が気づいている(意識に上っている)ことなどほんの一部(氷山の一角)でしかなく
その殆どは無意識の受け止めによって自分の意思として行動に反映されています。

そこ(意思)にこうしたいという意志(思考)で何かを実現しようとしても
人生は自分が気づいてない無意識によって構成されているわけですから
その無意識という広大な世界をひるがえすような変化など
自分の取るに足りない意志の力などで起こせるわけがないのです。

意志の力など全くの無力であると言っているわけではなく
その程度のものだという認識をしておいた方が
自分の意志でどうにかできるなどと考えなくて済むという事でしょうか。
(悩みとの根本的な向き合い方を捉え直す必要性)

わかりやすい例で言いますと
例えば浮気の言い訳や小さい子供の反省(叱られて謝る)として
もうしませんと強い決心(堅い意志)を述べても
そんな決意(意志)はすぐ揺らいでしまうのと同じです。

この例のように、今抱えている悩みを自分の意志ではどうにもできないなら
先程の認知行動療法を用いるなどして自分の認識から改めてみるべきです。
無意識(気づいてない)の部分に働きかけてみるのです。

意志の力で何とかできる、コントロールできると思わないこと。

だったら他の人の助け(サポート)を受けてみてください。
自分でできなければ他人の力を借りてみること。

それで必ず改善に向かうといった保証があるわけではないですが
自分の意志が弱いからと、自分の無力さを責めないようにしてくださいね。
意志の強さではなく、そのやり方、方法が違うのだと考え方を改め
今とは違う別の道を模索してみてはいかがでしょうか?

心理カウンセリングがその一助となれましたら幸いです。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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