そのしんどさ(メンタルの不調)の原因は体質の問題だった ~しんどさがしんどさを生む悪循環~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

私思います。
人のしんどくなりやすさ(身体的なものではなくメンタルの不調)というのは
性格やメンタルの問題というより
体質の問題なのではないでしょうか?

いわば遺伝的な問題といったように
しんどくなりやすい体質であったり性質であり
体質的に何でも重く受け止めてしんどくなったり
自らしんどくなるように体質がそうさせているのではないかと考えます。

つまりしんどくなってしまうのは体質の問題ゆえ
努力では抗えないんですね。

例えばアレルギー体質の人はアレルゲンによってアレルギー反応が出るように
しんどさも何か外部からの刺激(アレルゲンのようなもの)に反応し
その日の気分や調子に関わらず、自分の意思とは無関係にしんどくなってしまうのです。

何か気が滅入るような出来事(刺激)が起こると
自然に気が滅入るように体質が作用し
一度しんどくなればなかなか元の調子に戻すことは困難で
しばらくメンタルの不調(しんどさ)が続いてしまいます。

もう少しわかりやすい言い方をしますと
いわゆるメンヘラは体質であると考えるとわかりやすいでしょうか。
(同じ理屈で言えばHSP(繊細さん)も同様)

メンヘラ(およびHSP)はメンヘラという体質であり
(良いか悪いかは別として)その人の個性や特徴であって
そうなりたくて、なろうとしてなっているわけではないということですね。

ですのでなぜかいちいちしんどくなる
何事もしんどく感じやすいという方は
もしかすると体質のせい(影響)ではないかと考えてみてください。

あなたのメンタルが弱いからというわけではありません。

うつ傾向だったりうつ気味だという方も
精神的な問題ではなくしんどくなってしまう体質だと考えれば
鍛えたり努力して物怖じしなくなる(改善する)わけではありませんし
どうしてもしんどくなってしまうように心が作用する(受け止めてしまう)ため
自分が弱いからそうなってしまうのだというように考えないでくださいね。

心の働き(体質)が自分を責めて追い込んで
情けなくなってどんどんしんどくなっていくわけですから
自分の意思(努力)で何とかなるものではないのだとお考えください。

もちろん認知行動療法などのメンタルトレーニングによって
ストレートにその刺激にさらされるよりも
多少なりとも免疫(抵抗力)がつくと思いますので
体質だからといって諦めず
体質改善に向けて一緒に取り組んでいきましょう。

また、周囲にいつも元気のない人
何かあるとすぐに落ち込むような人がおられましたら
叱咤激励や根性論を用いて下手に刺激を増やすようなことはせず
傾聴などを通して優しく受け止めてあげる姿勢で接してあげてくださいね。
(傾聴とは積極的に話を聞き出したり聞いてあげる姿勢や態度のことではありません。
詳しくは心理カウンセリングでのサポートを)

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専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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