あなたの性格(言動)は感覚によって支配されている ~人の好き嫌いは何が決めているのか?~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

人は目で見たものは目で見たもの。
耳で聞いたものは耳で聞いたもの。
触れたものは触れたものであり
味は口の中(舌の上)で感じ
ニオイがしたらニオイがしたと
それぞれの感覚(五感)はそれぞれ別のもので
独立していると思っています。

それは別々に感じるから勘違いしているだけで
五感はそれぞれに相互作用し、全てつながっているのです。

例えば言われてますように
味覚は視覚と嗅覚が関連して味として感じているのであって
もちろん口の中での触覚も関連してますし
咀嚼時など食事中に聞こえてくる音によっても影響を受けています。

私たちはそれを味覚のみ単体のものだと思っていますが
見た目が甘いショートケーキのようでも
実際口にしてみたら人工の合成物で化学薬品の味がしたらどうでしょうか?

それを食感(触覚)やニオイ(嗅覚)だったり、もちろん聴覚も用いて統合的に判断して
味覚として(単体のものだとして)感じているわけですね。

もしいずれかの感覚でも欠けていたら
味覚として感じる味も変わってくるでしょう。

他にもものすごく柔らかいと思っていたお豆腐が鉄のように硬かったり
梅の種のように硬いと思って口にしたアメ玉が
まるでバナナのように柔らかかったらどうでしょうか?

きっと違和感を感じると思います。

このように感覚のどれかでも欠けてしまうと
私たちはたちまちそれが何なのか
違和感を感じてわからなくなってしまいます。

そして嗅覚としてニオイを感じてなくても
人はニオイを感じてるんですね。

ただ嗅覚として感じてないだけで
ニオイの成分は取り込んでいるわけですから
つまり皮膚に触れていても嗅覚としては感じないので
ニオイがしているとはわからないだけで体は感じているわけです。
(それがニオイだとはわからない)

他の感覚全てにおいて言えることですが
このように感覚とは自分が感じているものだけが全てではなく
例え感覚としては感じていなくても(わかっていなくても)
感覚のもととなる“要素”は存在していることがおわかりでしょうか?

ですのでこれらの“要素”は全て関連してつながっているわけです。
自分が感じないから“ない”のではありません。

ちなみに科学の知識として知っておきたいのは
例えば他人の体から発する体臭にしても
自分にはわからなくても(感じてなくても)その成分(要素)が影響して
何となくその相手が苦手だったりする(苦手と感じる)ほどの影響を受けているのです。

それを人は性格や印象の問題だと思っているかもしれませんが
あの人は生理的にムリ(受け付けない)という言葉にも表れてますように
実はそこには“わからない何か”を体が感じているのかもしれませんね。
(無自覚にですが)

私が考えるには、例えば代表的な例として
モテ物質として有名なフェロモン(“要素”)の影響も感じないからわからないだけで
人の好み(恋愛感情)に影響を与えているものの一つではないかと考えます。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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