メンタルヘルスの捉え方への違和感 ~精神疾患を発症したのは本人に問題があったから?~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

世のメンタルヘルス・メンタルケアにおいて私がおかしいと感じるのが
例えばうつ病対策などこうすれば予防改善効果があるとの趣旨で
特集記事が紹介されたりしていますが
何だかそれってその人本人の問題(責任)であるかのように感じるのは私だけでしょうか?

まずうつ病に追い込まれるような環境や要因があるからそうなるのであって
精神衛生的にとても良好な生活環境の中で、人はうつ病なんて発症しませんよね?

にも関わらず、こうすれば発症を防げます、予防できます
なったときはこうしましょうと
その人一人が全て努力して解決する必要があるようなニュアンスを感じるんですね。

じゃないでしょ。

もちろん自分ができるメンタルヘルス、メンタルケアはありますし
確かに私も紹介の仕方としてはどうしてもそうなってしまうのは難しい問題です。

ですが言われるのはそのような記事内容の紹介ばかりで
人がどうしてうつ病になってしまうのか?
精神的に追い込まれるのか?
その原因を追求し、そうなってしまう根源や環境要因から改善していく取り組みこそ
うつ病の予防対策としてまず必要なのではないでしょうか?

何だかうつ病を発症するのは(したのは)
その人本人が弱いから、あるいは悪いから(原因があるから)のようになっている
精神疾患に対する捉え方から間違っているような気がします。

そういう意図ではなくても、皆様はそのような伝わり方になっていると感じないでしょうか?
そう思い込んで感じているのは私だけでしょうか?

うつ病になるのはその人が原因だなんて
そんなおかしな話はありません。

もちろんうつ病に限った話ではありませんが
本人それぞれの予防対策も必要ではあるものの
本人だけに的を絞って本人ができる対策や改善策ばかりではなく
もっとその根源となる要因の改善に向けての取り組みと発信が必要なのだと私は思うのですが
皆様はどのようにお考えでしょうか?

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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