人はみな自分の障害には気付いてない無意識における障害者 ~目に見えてわかる障害だけが障害ではない~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:自閉症の心理学・広汎性発達障害

皆さん障害ってそもそも何だかわかってますか?

一般的に定義されるような障害のことではなく
障害とはどういうものかといった本質的な部分についての障害。

例えば遺伝子の染色体に何らかの異常があったとすれば
それはもう障害と言って良いのかもしれませんが
ただ異常があるというだけでは障害にはならないですよね。

障害とは生きていく上で、生活していく上で
何らかの支障があったり困難が生じるからこそ障害になるわけです。

ただどこかに異常があるというだけでは障害にはなりません。

肢体不自由にしても、その事自体に何らの支障もなければ
それは障害ではありませんし
やはり機能不全等の理由で支障があるからこそ
そこで初めて障害となるわけですね。

染色体に異常があっても、それが才能のスキルとして活かされているのであれば
困難や不便が生じてなければ障害でも何でもないのです。
(異常だから=障害というわけではない)

障害や障害者って、それが異常だという印象がありませんか?
自分とは違う、普通とは違う異質なもの。

だったら病気や介護が必要になって不自由な生活を強いられている人は
皆障害者なのでしょうか?
だって健康な人と同じように、普通に生活できないんですよ?

老化によって視力が衰えてまともに文字も読めなくなる。
これも障害者?
だって文字も読めないんだから普通ではないし、異常なんですもの。

しかし皆さん老眼鏡などのツールを使用して不自由や不便を補ってますよね?

だったら障害も同じなのではないでしょうか?
違うのは程度の差くらいのもの。

障害のことを勘違いして、自分とは違う異質なものだと思っていたら
自分もまた自分で作り上げた印象としての障害者なのかもしれませんね。

障害者を軽蔑する人は自分もまた障害者であることを
自分自身で悟らなければならないと私は思います。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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