《独自研究》心理学の最新知見 ~個人と社会(公衆上)で人の性格は変わる。同一人物における人の心理の相違とは~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

日本人は一人ひとりで見れば人情を持ち合わせてますし
個人としては皆それぞれに心優しいのですが(特に日本人だけに限った話ではありませんが)
企業や組織といった社会活動を通して見た場合、どうしても人に対して厳しくなってしまうんですね。
(人を厳しい目で見てしまう)

つまり個人的に接する場合と社会の一員として接する場合とでは
同じ人物であっても個人の持つ性格は変わってしまうということです。
(別の性質を持つようになる)

本来ソーシャルディスタンス(社会的距離)という言葉も
このような心理的要素によって生まれる人間心理を表した用語であり
何も人と人との物理的距離や空間を保つことを促す用途で使うものではありません。

話を戻しますと、同じ人物であっても個人としての関わりなのか
それとも社会(組織)の一員としての関わりなのかでは
その性質や性格(個性)は変わってくるのですから
一義的に見た第一印象だけで人の性格を判断してしまうと相違が生じるというわけです。

ですので初対面の人や世間での振る舞い(言動)の印象だけを見て
その人の性格の善し悪しを判断することは出来ないのだと心得ておくと
いざ個人としてその人と接した場合に
その人の本当の人柄というのがようやく見えてくるのだということがわかるんですね。

イメージや第一印象は人と接する際の目安にはなりますが
それが必ずしもその人本来の性格であるということは言えないわけです。
後に大きく印象がガラッと変わってしまうということもあるでしょう。

ですから人と関わるときは個人として関わっているのか
それとも社会としての関わりなのか
まずは自分と相手との社会的距離(お互いの立ち位置)をしっかり認識して接してみてください。

そうすると相手に対する印象や関わり方も柔軟に対応できますし
この人はこうだと決めつけて接することもなくなり
個人の持つ人情といった優しい心で相手と関わることが出来るのではないでしょうか?

人は組織の中や社会面で関わるとどうしても厳しくなってしまいますから
(それは社会的距離を保つために必要で備わった心理なのですが)
だからといって相手に対して厳しく接するばかりではなく
個人の持つ優しい心(人情)をお互い受け取って
社会活動の中にあっても良好な人間関係を築いていきたいものですね。

そして自分自身も個人としてなのか(人情で接しているのか)
社会活動として関わっているのかを見極めて把握しておくと
相手に対する関わり方や接し方も柔軟に対応できるのだということをぜひ覚えておいてください。

個人の持つ人情の面と社会活動の面とでは
同じ人物であってもその性質には相違が生じる。

このことを再認識しながら、社会の中での自分の立ち位置や振る舞い
そして実際の人との関わり方や接し方について
社会という垣根を超えてお互い人と人とが温かい心の交流が出来るようにするにはどうしたら良いのか
私とともに一緒に考えていきましょう。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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