人が変わる唯一の方法
人は生きる意味を考えるが
例えばセミや昆虫なんかは生きる意味を考えない。
それは思考力がないとか思考しないからということではなく
生きる意味なんて考えて生きてない。
ただひたすら生きていることに一生懸命に生きている。
人はそれほど長くないセミの生涯について
どうして短い命なのにそれでも必死に生きているのか。
セミの生きる意味って何だろうと考えがちですが
当のセミはそんなことを考えて生きてないのです。
人は意味を考えて生きるがセミは意味なんて考えずに生きている。
ゆえに人間は苦しみが生まれるわけですが
きっとセミは苦しみなんてないんでしょうね。
特に人が考えるような苦しみの中には生きてないと思います。
意味を考えて生きる人間ならではの苦しみという感覚。
意味なんて考えなければきっと苦しみもないのでしょう。
いや、苦しみがあるからこそそこに意味を考えるのかもしれない。
ただ生きていることだけに必死。
これが出来たら苦しまずに済むのかもしれませんが
セミに聞いてみたい。
何か苦しんでる?
きっとセミは何も答えないでしょう。
言葉を話せないとかそんな現実的な理由ではなく
本当にそんなことを考えて生きてないからだと思う。
セミは問うだろう。
苦しみって何?
果たして私たちは答えられるでしょうか?
セミに通じるように伝えることが出来るだろうか?
ほらまた、人間の側だけに苦しみが生まれた。
それでもセミはひたすら生きることを生きている。
悩みを抱えるのはいつも、そう、“私”なのだ。