私たちの成り立ちについて。自分を自分たらしめるものとは何か? ~人類は未だ幻想という無意識の中に生きている~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:思考と考察・生き方を学ぶ

私は個人なんてないと思います。

もちろん人間社会においての個人(人それぞれ)というものはありますが
個人なんてものはなくて、現象(何かに対する反応など)があるだけだと思うんです。

私たちは思考(考えること)をするから自分の意思があって
それぞれ個人(違う個性)が成り立っていると思ってますが
そうではない。

全ては現象があるだけで、ただの現象に過ぎないということです。

考えてみますと、私たちの意思なんてどこにあるのでしょうか?
私たちが意思だと思ってるのは本当は意思ではなくて
思考してるだけなんですね。(しかも自分の意思ではない)

思考が意思を生むとでも言いましょうか。
難しいかもしれませんが、思考するのとただ意思があることとは違うのです。
意思は(自らの意思によって)思考していませんから。

そもそも私たちが生きてるそのほとんどは、無意識ではないでしょうか?
ほぼ無意識の習慣や惰性で行動してませんか?

例えばテレビなどを見ていても
その内容に集中してるというより、何か他のことを考えながら見てないでしょうか?
つまりその間は無意識でテレビを見ているということです。

テレビを見てても内容がよくわからなかった、憶えてないというのも
まさに無意識の状態で見てるからなんですね。

そもそも私たち人類は未だに宗教的な神や死後の世界といったことを
本気でその存在を信じて未だに言っているような時点で
人の進化としてはまだまだそんな段階にいるということです。

もちろんそれが決して劣っているという意味でも見下しているわけでもありません。
ただ単純に人智は人智を超えないといったことでしょうか。

つまりそれだけ自分というものの存在が何なのかがわかってない
無意識の世界に生きているのだということですね。
この宇宙のことについて少しずつわかってきたようで、実際は何にも気づけてないということです。
(当然その中には私も含まれますが)

私たちの意思って何が支配しているのでしょう?
自分の意思は自分のものであり、自分で支配(コントロール)していると思ってますか?
無意識の中に生きていて何も気づけていないのに
どうしてそこに自分の意思なんてものがあるのでしょうか?

意思と思考は違います。

意思を思考のことだと思ってそれを自分の意思だと勘違いしているのは
結局つまりはこの宇宙そのものである無意識の世界というものに
それこそ自分の意思が支配されているということではないでしょうか?

そのことにすら気づけていないから無意識という幻想の世界を作り上げて
死後の世界などという何か別の世界があるようなことを
人類は未だに言い続けているのかもしれません。
(これは決して宗教を否定するものではありません)

たとえ何かに気づけたとしても
自分の意思などというものでその流れを変えることは出来ず
決して抗うことは出来ないのです。

そもそも無意識と集中は同時にすることは出来ません。

自分の意識に上っていることは集中することが出来ますが
無意識は意識しようとしても意識できるものではないのです。

自分が今生きてるか死んでるか。
自分では意識できないものが無意識であるなら
無意識とは死の状態、死とは無意識の状態と言えるのかもしれませんね。
(物質的な死(個人の死)とは異なるものとして、理論物理学上の死とでも言いましょうか)

そして夢を見ている状態とはどういう状態なのか?
意識と無意識にどう関係しているのか?
夢と現実の違いとは?
これもまた追究していくと面白いものです。

とにかく自分のわかっていることはひたすら皆無に近い状態であり
自分なんてものは何もわかってないということに私たちは気づく必要があるでしょう。

その上で今私たちの生きている人生を振り返ってみたときに
この生を実感できていることが生きているということなのだと
改めて気付かされるのかもしれません。

では私たちは何で生きてるのでしょうか?

そこに自分の意思なんてもので生きてるのではないことを
まずは宇宙(この世界)における人間というものの存在について立ち返って
それぞれ自分(個人)という人生を見つめ直していきたいですね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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