心理カウンセラーはなぜすぐに答えを教えてくれないのか? ~Q&Aと心理カウンセリングは根本的に質が違う~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理カウンセリングについて

きっと私の心理カウンセリングは
他の心理カウンセリング(心理カウンセラー)とは違うんだと思います。

心理カウンセリングと言うと、医療機関における診察や診療を受けるイメージがあるかもしれません。

確かに医療機関が行っている一般的なカウンセリングは
悩みの相談というより医療的な相談(診察や診療)の形式のものが多く
精神的病(精神疾患など)からの回復を主としているところが多いでしょうか。

しかし実際の心理カウンセリングは、病的な心の病からの回復を目的としているのではなく
私たちが日常生活で抱える人間関係や様々な悩みに対する相談が多く
いわゆる医療的カウンセリング(治療目的)とは異なるものであります。

ですから相談を依頼される方も患者様ではなく、クライエント様と呼ぶのが一般的です。

私の心理カウンセリングが医療的カウンセリングではなく
他の心理カウンセリングとも違うとすると
何を主眼とした心理カウンセリングかと言えば
“学び”を重視した心理カウンセリングだと思ってください。

悩みの問題そのものを解決するのが目的なのではなく
どうしていけば良いのかを一緒に考えて改善につなげていく
人生を豊かなものにしていく心理カウンセリングです。

そのためには“考える材料”が必要です。

こういう場合はどうしたら良いですか?というご質問は
心理カウンセリングではなく単なるQ&Aなんですね。

つまり答え(回答)を知っているか知らないかなだけであって
およそ考えるようなものではありません。

ここにQ&Aと心理カウンセリングの違いがあるわけです。

Q&Aはネットで調べたり回答を得られれば問題は解決ですが
心の悩みはそういうわけにはいきません。
やはり解決が困難な悩みを抱える中で、どうしていけば良いのかを考えていく必要があります。

私は考えていくためには(学ぶためには)考える材料が必要だと言いました。

心理カウンセラーもまずはクライエント様からお考えをお聴きして
人となり(お人柄)を知らなければ
考える材料も何もない状態ではアドバイスすることも出来ません。

それでQ&A方式で質問を投げかけ
どうしたら良いですかとアドバイスや回答を求められても
心理カウンセラーは何も答えることは出来ないんですね。

もちろんお答えできるようなご質問ならお答えすることは出来ますが
先程も申しましたように、それは心理カウンセリングではなくQ&Aなのです。
わざわざ心理カウンセラーに相談しなくても
知識があれば誰でも回答できるような内容でしかありません。

カウンセラーの中でも心理カウンセリングとQ&Aを混同している方もいらっしゃるようですが
基本的に自分のカウンセリングに満足してるカウンセラーというのは
クライエント様のQ&Aに見事に、的確に答えてあげられて満足しているに過ぎません。

何度も申しますが、それは心理カウンセリングではないのです。
だからこそ心理カウンセリングは極めて難しいのだと私は感じています。

では相談(カウンセリング)とは何なのでしょうか?

皆様にはここをよく考えていただきたいのです。
質問ではなく(正解の答えではなく)、なぜ心理カウンセラーに相談するのか?を。

まずはQ&Aと心理カウンセリングの違いをよく理解した上で
当ルームの心理カウンセリングを受けていただきたいと思います。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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