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コラム
京都人の「いけず」には意地悪やイジメとは異なる本質が隠されている
2019年3月20日
京都には「いけず」と言われる文化があります。
いわゆる「いじわる」ですが
京都の「いけず」は一般的に思われているような意地悪とは違って
その奥にはまた別の側面があるようです。
他府県の方から見た京都の人の印象は
京都人は直接本音を言わず、遠回しに意地悪されるというように
どこか腹黒いイメージを持ってはいないでしょうか?
確かにそういう面もありますが
実際は相手が憎くて「いけず」をしているのではありません。
(また、いけずをしようと思って意図的にしているのでもありません)
「いけず」は言葉のイメージから
意地悪やイジメと同じように勘違いされているかもしれませんが
その性質は全く違うもので
“教える”ことや“教育”こそ「いけず」の本質なのです。
つまり相手の人に“学んでもらう”ことが主目的なんですね。
といっても先程も申しましたように
わざと意図して「いけず」をしているのではありません。
意図してやってる場合は、それこそ本当の意地悪に近いですね。
「いけず」は直接相手の人に本音を言ってしまうと(伝えてしまうと)
傷ついてしまうことを気遣っての接し方なのです。
ですから決して憎くて意地悪をしてるわけではありません。
いちいちあれこれ言われなくても
どうすれば良いのか自分で考えて学んでもらうために
あえてこのような接し方をしているのです。(自然にそうなる)
何でも言われて言われてするばかりでは
ただうっとうしいだけで何も覚えられませんよね。
言われて憶えるのではなく自ら学んで覚える。
同じことを何度も言われないように(注意されないように)
自分で考えて行動できる人間に成長してもらうこと。
これが京都人の「いけず」の本質だということを
ぜひ知っておいてください。
このことにいつまで経っても気づけなかったり他府県の方からしてみれば
ただ意地悪をしているだけのように見えるのかもしれませんね。
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