あなたに心の居場所はありますか? ~悲劇を未然に防ぐために出来る事~
お釈迦さんや仏さんは、人の苦しみは救えるものではないと既に悟られているんです。
ですから人を救ってくれるのが仏様ではないんですね。
むしろ仏様に救いを求めることで仏様を苦しめているのです。
つまり私たちはこの世という地獄に生きる亡者ということ。
私が以前から言っているこの世こそ地獄であるという説もそうですし
この世で修行を積んであの世へ帰らせてもらうという思想もここから来てるのです。
私たちこそ地獄の亡者。
ですけどそれが善や悪であるということではなく
ただ何も知らない無知であり、愚かなだけであるということ。
そこに良いも悪いもありません。
何も知らないからこそ修行を積む(魂を磨く)のであって
知っていたらそんなことをする必要もないんですね。
私たちは仏様ではないのですから。
無ければ無い知恵を使うんです。
そうして新しい知恵を得るんです。
これが少しでも苦しみから救われるための修行。
仏様が直々に苦しみから救ってくれるわけではありません。
なぜなら仏様は既に人の苦しみを救えないことを悟られているのですから。
仏様に余計な心配を増やすのではなく
自分の苦しみは自分で救うもの。
自分の魂は自分で磨かないと誰も磨いてくれません。
ただし力になってくれる人や協力者の支えは必要です。
自分ひとりの力だけで何とかできるだなんてただのうぬぼれです。
そんな心では自分の魂は救えない。
仏様は何らかの象徴と表現されるように(言い表されるように)
私たちを苦しみから救ってくれるものではなく
象徴や表現として捉え方を変える必要があるでしょう。
でなければ仏様は私たち人間だけを救ってくれるのかというと
そんな限定した救いが仏のする所業だとはとても思えませんから
仏様に救いを求めるのではなく、その知恵を拝借して苦悩を乗り越えていきましょう。
それが私たち人間の宿命であり、運命共同体なのだと私は思います。