悩みにおける人生設計は“今”が重要

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:心理学コラム・心理トレーニング、テクニック

生命保険や災害保険、土地活用や資産活用、そして相続問題に老後資金の対策など
人生設計を見直すためのサービスプランの提案が盛んです。

自分ひとりの人生設計のみならず、お子様のための教育ローンなど
今や人の人生もプラン(組み立て)通りに生きる時代なのでしょうか。

まさしく敷かれたレールの上を生きる人生だと言っても過言ではありません。

ところがそのレールから外れた者はたちまち人生が狂ってしまうわけですね。
人生を立て直すのは容易なことではありませんから
人はなるべくレールから外れないようにと慎重になり
まだわからない先のことを考えて人生設計を企てるわけです。

しかし人生は自分の思い描いたようにはなかなかなりません。

だけども予定を立てずにはいられないのはなぜでしょうか?
予定や見通しがつかなければ不安だからでしょうか?

人のやることなすことはやっている内に変わっていくのに
対応しようとするのではなく先に自分の思いというレールを敷いてしまうのです。

このように先のことばかりを考え今に目を向けなければ
やっていることは先のためだとしても現状が何も改善しないままでは
レールを敷くという進捗状況は停滞したままになってしまいます。

レールを敷くためには今何が必要なのかを考えなければ
先にレールを敷いた後の構想だけを考えていても
実際には目の前の雑務に追われてばかりで設計通りの人生にはならないのです。

今抱えている心の悩みにも同じことが言えます。

今の現実に向き合わず、こうしてほしい、こうであってほしいと理想を思い描いているだけでは
やはり先には進んでいかないのです。
今すべきことに(取り組むべきことに)目を向けなければなりません。

今何をすればそうなっていくのか?

心の悩みにおいては先のプランではなく今が大事なのです。
人生設計のように自分の思い描いた通りにはならないのですから。

もちろん人生設計もなかなか思い描いたようにはなりませんが
先のやること(目標)がわかっていたらそこを目指して取り組むだけです。

しかし心の悩みの場合は先の目標よりも今が重要なんです。
悩みというのは次々と生まれてなくなることはありませんから
いくら先のことを考えても新たな悩みが生まれるだけで考えるだけ無駄なんですね。
むしろ先のことを考えて悩むことこそ新たな悩みとなるのですから。

今の自分の状態を客観的に捉えて向き合うことこそ悩みの改善に繋がります。
その努力が未来の形になっていくわけです。

今をどう形作るかで人生の設計図も自然に決まってきます。
先に設計図だけを作ってしまわないこと。
まずは今という地固めをしっかり行っていきましょう。
そして人生の設計図は心理カウンセリングで一緒に組み立てていきましょうね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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