「いいね」が本当に良いとは限らない ~インターネット上の評価の仕組み~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:メンタル・メディア・ネットカルチャー(話題性・関心事)

例えばSNSの「いいね」などの評価は、誰が、どういう人が評価をしているのでしょうか?

自分がした投稿や書き込みに対して、他人から良い評価を得たいというのは人の心理ですが
普段私たちは他人の評価を数字の数でしか捉えていません。

誰が評価をしたのか、どういう思いや考え方(価値観)の人が評価をしたのかはわからずに
ただ「いいね」の数が多いか少ないかでその内容を評価してしまいます。
マイナスの評価が目立つとそれを悪いもの、良くないものだと判断してしまうんですね。

つまり数字で印象が左右されるわけです。

確かに数字が多ければ多いほど統計的な傾向として良し悪しの判断材料にはなりますが
その評価を一つ一つ丁寧に掘り下げてみると
必ずしもその評価が正しいとは限らないのです。(適切な評価であるとは限らない)

「いいね」のように良い評価ならいくら多くても気にしなくて済むのですが
マイナス評価など悪い口コミの場合(悪評)、どうして悪かったのか、どこがいけなかったのかと
気になって落ち込むようなことってありませんか?

だけどそんな評価は気にしなくて良いのです。
気にはなっても悪いように考える必要はありません。

最初にも述べましたが、その評価はどんな人がしているのでしょうか?

普段の日常生活ではゴミのポイ捨てとか平気でしているような人かもしれませんし
何でもルーズだったりギャンブル三昧で酒癖が悪く、毎日酒浸りのような人かもしれません。
ケンカっ早く、借金まみれでトラブルが絶えないような人が(いわゆる厄介者)
あなたの投稿をさも評論家気取りで評価しているのかもしれませんよ?

では実際現実社会でそんな人から酷い評価を受けてもいちいち落ち込みますか?
あなたに言われたくないわと逆に自分が相手を評価するでしょう。

それでもSNSやネット掲示板などインターネットの世界で第三者がそういう投稿を目にすると
そうだ、そのとおりだ(例えばそれはお前が悪いんだなど)と
さも自分も評論家気取りで評価した側の人間に同調してしまうのです。(印象だけで感化されやすい)

これが「いいね」に代表されるインターネットの評価の仕組みであり
こんなことは現実社会ではありません。

現実社会では相手の生活態度や人柄を見て評価や判断をしますが
インターネットの世界では数字や自分の価値観だけが一人歩きをし
画面の向こう側にいる人の人柄は無視して何でも自分基準で物事を判断してしまうのです。

そこに自分の意思などというものはなく
与えられた情報に影響され、大きく左右されているのだということ。

フェイクニュースが問題になっているのでもそうですが
このようにネット上で得た情報は鵜呑みにしてしまわないことが大切です。
だからといって必要以上に疑ったり警戒する必要はないですが
まずは客観的に捉えて、自分がこう思うからこうなんだと決めつけないように気をつけましょう。

それはあなたが自分の意思とは無関係に、ただ情報に操作されているだけかもしれませんよ?

インターネット上のトラブルや向き合い方については
心理カウンセリングでご相談に応じてますので
何か気になるようなことがあればお気軽にお問い合わせくださいませ。

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専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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