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心理カウンセリングが時間厳守なわけ ~心の問題に終わりはないからこそ時間設定が必要~

2017年8月25日

テーマ:心理カウンセリングについて

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

私が心理カウンセリングに携わっている上で思うのは
人の心の問題(悩み)に向き合い始めたらどこまでも際限がなく
いつまで経っても終りが見えません。

心の問題とはそういうものだからです。

それを心理学や心理カウンセリングなんてもので解決しようというのは
(または出来るなんていうのは)
私は根本的にそういうものではないように思うのです。

つまり人の心の問題は生涯を通して向き合っていくもの。
ずっと向き合い続けていくもの。

目の前に抱えている問題を解決したいだけなら
それこそ方法は簡単ですよ。
法律の問題であれば法廷で争えば良いんです。

でも心の問題はそうはいきません。

たとえ勝負事のように問題に決着は付けられても
それで心が納得してスッキリするかといえばそうではありません。
心の問題に終わりはないのです。

ではそんな際限のない心の悩みに向き合い続ける心理カウンセリングというものは
決して万能なものではありませんし、ましてや解決してあげるようなものでもありませんし
ただ本当に出来る事と言えばそんなクライエントさんの心に寄り添い続けるだけ。

心理カウンセリングや心理カウンセラーが直接何か解決してあげるようなものではありませんが
人の心(クライエント様の心)に寄り添い続けるというのは相当な負担であり
際限のない問題に無償のボランティア精神だけで支えになったり寄り添い続けるというのは
相手が本当に人生を共にする人生の伴侶でもなければ基本的に無理なんですね。

だからこそこういう言い方をすると語弊があるかもしれませんが
きちっとビジネスとして確立する必要があるのです。
また、そういう枠組みで心理カウンセリングというものが成り立っているのです。

でなければクライエント様と心理カウンセラーのお互いが感情むき出しの
心と心の対決(闘い)にしかならないからです。

だからこそ心理カウンセリングがお互い同意の上で成り立つ信頼関係である
ビジネス(契約)である必要があるのです。

そしてそこには時間の設定が必ず必要になります。

この時間の契約が守られなければ、先程も申しましたように際限なくカウンセリングが続いてしまいますし
いつ終わるのかもわからず、生活時間やプライベートもなく
やはり感情的なやり取りに終始してしまうでしょう。

ちょうど愚痴や不満を言い合ったりケンカに際限がないのと同じです。
どこかで妥協なりケジメを付けなければいつまでも終わりません。
(そうでなければ事件に発展するか第三者が介入するか)

更にどれ程の負担になるのかを例えて言うなら
親子でお買い物途中にばったりママ友と出会い、ママ友同士で会話が弾んでいるのはいいですが
身動き取れずにずっと待たされている子供の苦痛がどれ程のものであるかを考えれば
想像に難くないのではないでしょうか。(長電話も然り)

しかしママ友同士の会話が必ずここまでで終わると終了の時間がわかっていれば
待たされる子供も少しは安心できるのではないでしょうか。
(もちろんわかっていても長過ぎる時間は論外ですが)

あるいは話の長い人に捕まって、聞きたくもない話を長々と聞かされてる状況を考えてみてください。
その話の時間に何の意味があるのでしょうか?
ただ無駄に時間を費やしてるだけで、何か問題解決の糸口になるわけでもありません。

いわば心理カウンセリングもそれと同じなのです。

お互い両者が終了の時間を設けて、一旦その中で問題を収めるからこそ集中して話をする(聴く)事が出来ますし
終わりのない心の問題とずっと向き合い続けていく事が出来るんですね。

私は少なくともそう考えて心理カウンセリングに取り組んでいます。

ですから決められた時間をきちっと守る事はとても重要な事であり
これを無視したり欠かした瞬間、たちまち心理カウンセリングは成り立たなくなるのです。

それが長い目で見た心理カウンセリングの真の効能であり
あるべき姿だというのが私の心理カウンセリングに対する考えであり、信念でもあります。

他所様のカウンセリングルームがどのような形態やお考えで取り組まれてるのかは存じませんが
心の問題は簡単に解決しないからこそきっちりと時間を設け、ゆっくり時間をかけて向き合っていき
他のカウンセラーではない、私にしか出来ない、私だからこその心理カウンセリングで
皆様の心の問題と丁寧に向き合っていきたいと思います。

どうか時間にうるさく厳しいカウンセラーだなという捉え方ではなく
時間厳守の中にこそ心理カウンセリングが心理カウンセリングとして成り立つんだなという事を
ご理解頂いた上でご利用いただければ幸いです。

といっても実際ご利用頂いているクライエント様はご存知だと思いますが
ここで私が言ってるほどそこまで時間に厳しいわけではないですよ。
時間が来たからそこでピタッと終わるわけではありませんし
ただダラダラと長引く事は避けてるだけで、そこはケースバイケースでさせていただいてます。

この記事を書いたプロ

宮本章太郎

心理カウンセリングのプロ

宮本章太郎(京都カウンセリングラウンジ)

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