人間関係のつまづきやすさと自覚症状のなさ ~自閉症はコミュニケーションが苦手とされる本当の理由~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:自閉症の心理学・広汎性発達障害

自閉症やアスペルガー症候群といった自閉スペクトラム症の方は
一般的にコミュニケーションが苦手だと言われています。

ただここであまり知られていないというか多くの人が気付いてない問題なのが
自閉症(軽度を含めた)の本人自身がコミュニケーションが苦手だとわかってない事。
自分はコミュニケーションが苦手だという事に気づいてない事なんですね。

ですから本人は他人と普通にコミュニケーション(会話)をしてるつもりでも
自分では特にコミュニケーションが苦手だという意識もありませんし
相手の言ってる事を曲解してしまい、なかなかスムーズに会話が成立しなかったり
何で自分の言ってる事がわからないんだと
コミュニケーションが上手くいかない事を全部(無意識に)相手のせいにしてしまうのです。

自分自身はコミュニケーションが苦手なんだとは気づいていません。
(もちろんコミュニケーションとはどちらか一方だけで成り立つものではありませんが)

ですから話の通じない相手に対して苛立ちを覚え感情的になりやすく
つい威圧的な態度で相手と接してしまったり
それが元でトラブルの原因にもなってしまいます。

自分で自分がコミュニケーションが苦手な事に気付いてないために(自覚症状がないのでわからない)
周りの人たちが話の通じない人ばかりだと思い込み
人間関係でつまづいたり疲れやすく、限られた人としか人と接しなくなってしまうのです。

これが心を閉ざす事に繋がり、周囲から心を閉ざす、自分の中に閉じこもる
つまり自閉症と言われる由縁なんですね。

だからこそ私は例え軽度であっても、自閉スペクトラム症や広汎性発達障害の事を総称して
未だに「自閉症」と呼んでるのです。
特別区別して呼んでるわけではありませんのでご承知くださいませ。

自閉症についての呼称はさておき
相手の話にイラついたり話の通じない人だと感情的になる事が多い場合は
自分の自閉スペクトラム症やコミュニケーションが苦手なのを疑ってみてください。

相手が話が通じないのではなく、自分がコミュニケーションが苦手なのです。
だから相手に話が通じないんです。

お互いがお互いにそういう関係ならなおさらですが
何でもかんでも相手のせいにしてしまわない事。
相手よりも自分に問題はないのだろうかと、自分自身を疑ってみる事。

さらに詳しくは心理カウンセリングでご相談に応じます。
本人様でもご家族の方でも、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

宮本章太郎プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

心理カウンセリングのプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ京都
  3. 京都のメンタル・カウンセリング
  4. 京都の発達障害
  5. 宮本章太郎
  6. コラム一覧
  7. 人間関係のつまづきやすさと自覚症状のなさ ~自閉症はコミュニケーションが苦手とされる本当の理由~

宮本章太郎プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼