太平洋戦争開戦75年 ~歴史は私たちに何を問いかけ、歴史から何を学ぶか~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

真珠湾攻撃、太平洋戦争の開戦から75年が経ちました。

激動の時代を経て、現在の比較的穏やかな日本の情勢に至ってますが
戦時中は今とは考えられない帝国主義思想に染まり
国内は軍事産業が盛んな時代を過ごしたものです。

前線では想像もつかない程の悲劇が繰り返され
その影響は今でも賠償や戦争責任として
未だ多くの問題が未解決のまま尾を引いています。

私もそうですが、戦時中を経験してない若い世代
特に歴史の教科書でしか知らない世代の人達は
当時の戦場の様子、実情が想像出来ますでしょうか?

証言や情報に触れる事によって、頭では理解出来て想像も付くと思いますが
きっと実感としては想像を遥かに超える惨状だったに違いありません。

その事を踏まえて、現在の世界情勢を鑑みてください。

今や駆け付け警護の問題や憲法第九条の問題が議論されており
ここに来てまた日本が武器を持つ(使用する)事への容認が進んでおり
あの戦争の、前線での戦闘行為がいかに惨たらしいものであるかが
忘れ去られてしまったようで悲しくて仕方ありません。

当時の惨状や悲劇を本当に心から考えれば(感じれば)
例え世界情勢や安保による防衛のためであっても
武器の使用や戦争行為は避けなければならない事は
もはや言うまでもないのではないでしょうか。

戦争という名目のもと、日本人が人殺しする行為を容認しても良いのでしょうか?
この平和な日本、そこに暮らす日本人が
武器を使用して人を殺す事が法律上認められるだなんて
そんなおかしな話がまかり通ろうとしているのです。
(目的は人殺しとは違っても、やってる事は同然である)

現在の世界情勢から、駆け付け警護や後方支援容認の動きもわからなくはないですが
果たしてあの戦争を考えた時
時代がどうのという理屈で武器を使用する事(戦闘行為)への抵抗をなくし
賛成を唱えるような考えを聞いていると
果たして歴史から何を学んだのだろうかと疑問を感じずにはいられません。

日本の安全保障や防衛のためといったいかなる理由であっても
自分が人殺しをするのではない(直接手を下さない)
責任を人任せにしただけの単なる無責任ではないでしょうか。

名目のための人殺し。
それがあの太平洋戦争を始めとした
あらゆる戦争の歴史である事は言うまでもありません。

現在の平和で溢れた街中を見渡してみてください。
行き交う人々の平和な暮らしぶりや営みを見つめてください。

そんな平和を愛する日本人が、例え法律上であっても偽善でしかない正義の名のもとに
平然と人殺しをするような姿が想像つきますでしょうか?
そんな事があってはなりませんし、そんな光景はもうあの戦争でたくさんです。
戦時を体験した方々が証言してくださってます。

せっかくのこのような貴重な証言(残された映像や体験)を無駄にしてしまわないよう
今改めて当時を振り返って反省し、しっかり目を見開いて耳を傾け
頭での理解ではなく肌で感じて思い知りましょう。

歴史を学ぶという事。
歴史から学ばせて頂くという事。

それは問題を人任せにしないで(目を背けたり他人に押し付けないで)
自分に責任を持つという事。

平和に甘えていると何の危機感もない、いわゆる平和ボケ状態になるかもしれませんが
そんな平和ボケ状態も歴史と直面すれば回避出来るはずです。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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