人間関係最大の苦痛 ~人間関係でやってはいけない相手の存在の無視~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:人間関係・コミュニケーション

人間関係で大きな苦しみになるのが、相手の存在の無視。

これは人間関係で最もやってはいけないとされる、気を付けなければならない対応で
例え相手が見えていても、相手が居るのをわかってても
まるでそこに誰も居ないかのように振る舞う態度やその行為です。

自分では無視してるわけでもなければ相手が居るのもわかってますし
ちゃんと話も聞いて普通に接してるつもりでも
どうもそこに自分一人しか居ないような、相手の存在がわかってないような振る舞いが
自分でも無意識の内に相手を苦しめてるんですね。

つまり相手の都合も考えないで、何でも自分の判断だけで勝手に物事を進めてしまうと
相手は自分の事を無視されてると感じ、そこに誰も居ないのと同じ状況になってしまうのです。

一度自分の振る舞いや接し方は本当に相手の事を尊重してるのかどうか、普段の自分の態度を振り返ってみてください。

親子関係なんか見てみるとわかりやすいですが
親が子の尊厳を無視して自分がやって欲しい事ばかり押し付けていれば
やがて子供も心を閉ざしてしまい、何を考えてるのかわからなくなって
本当にそこに居るのかどうかわからないような、まるで生気を感じない存在になってしまうでしょう。

それは自分の態度が相手をそうさせているからです。

いくら会話などのやり取りもしててちゃんと相手の事を考えてるようでも
それが一方的だと相手の存在を無視してるのと同じですし
人間関係においてこれほど苦しい仕打ちは他にありません。

この苦しみは相手の事を信頼していれば信頼してる程大きなものとなり
その裏切られ感は想像もつかない精神的ダメージとなって心の奥に深い傷を残してしまうでしょう。

そんな状態になってから人間関係を修復するのは至難の業です。

しかし自分の態度を振り返って改めていく事で(しっかりと向き合って認識する事)
一度失った信頼関係でも修復に向かわせる事は可能です。

それは相手がまだ、あなたの事を心の中では信頼しているからです。

そうでなければとっくに人間関係は破綻してますし
余りに大きな心の傷から立ち直る事が出来ずに、相手の人格が崩壊してしまうかもしれません。

決して大げさに言ってるのではありませんよ。
相手の存在を無視するような態度はそれくらい大きな精神的ダメージとなるのです。

人間関係を修復するのはなかなか困難ですが
それでもお互いに相手の事を理解して信頼の回復に努めれば
以前よりもむしろより強い絆で結ばれた人間関係を築く事が出来るでしょう。

これが苦しみを乗り越えた先に待つ人間同士の真の絆となるわけです。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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