人はなぜそんなに他人の事が気になるのか? ~芯のある人が持っている、強さの秘密~
例えば小さい子供に高級ブランドの価値なんてわかりませんし、その銘柄を言われてもわかりません。
もちろんROLEX(高級腕時計)の価値を一から順を追って一生懸命に説いたところで到底理解するには至らないでしょうし
まだ物の価値観がわからない子供にとっては値段や銘柄に関係なく、自分の気に入った物が一番価値のある物です。
そしたら物の価値観がわかる大人が安値で購入したただの中古車を
これはベンツで高かったんやで~と冗談で子供に言ったとしても、子供は素直にそうなのかと聞くだけで
一体ベンツが何なのか、それがどうしたのか車の名前である事くらいしかわかりません。
ではその子供が成長して物の価値がわかるようになった時、たまたま街中で同じ型の中古車を見かけて
そういえば昔ベンツに乗ってたって人が居たけどこれのどこがベンツなんだ
全然ベンツじゃないじゃないかと薄っすらした記憶の中から思い出したとしたらどうでしょうか?
もしあの時物の価値観がわかってたら、この人冗談を言ってるなぁと笑えたかもしれませんが
今思い出して振り返ってみると、何だあの人嘘をついてたのかと騙された気分になり、もしかすると怒りが込み上げて来るかもしれませんね。
この例を見てもわかるように、人は物の価値がわからなかったり相手と価値観が合わなければ
お互い話が通じず会話や気持ちに行き違いが生じて感情的になったりしてしまうのです。
つまり自分と価値観の合わない人とはよほど聴く耳を持って相手の話を聴かなければ(接しなければ)
余計な口論に発展したり人間関係の悪化を招いてしまうんですね。
単に物の価値がわかってたら通じるのではなく、自分と価値観が合わなければ相手が誰であろうと通じないのです。
ですから相手の価値観を理解せず(相手にも自分の価値観がある事)自分の価値観だけで話を進めてしまうと
その人が冗談が通じない人だったら思いもよらない事態に発展してしまうかもしれませんし
自分もまた勘違いから相手を傷つけたり、被害妄想によって心に傷を負ってしまうかもしれません。
このような事態になるのを避けるためにも相手の言ってる事をそのまま鵜呑みにしてしまわない事。
そして自分とは違う価値観で物を言ってるんだと認識する事。(意識しながら相手の話を聴いてみる)
自分の思い込みや勘違いではないかとまずは自分の方を疑い、相手の言葉(表現方法)に振り回されないようにする事が重要です。
人は相手の言ってる意味や価値観を理解して聴こうとしなければ、何でも自分の価値観(判断基準)で処理してしまい
詳しく説明されてもせいぜい言ってる事が頭で理解出来るだけで、互いの価値観が合わなければ相手が何を言ってるのか到底理解出来ないのです。
そしてこの価値観は合わせようとして合わせられるものではない事をお忘れなく。
だったらお互い一生理解し合えないのかと言うとそうではありません。
例え価値観は合わなくても相手には相手の価値観がある事。(つまり互いの価値観を認める事)
相手の言ってる事(表現方法)ではなく言わんとしてる事を受け入れる事で、物事を感情的に処理したり不必要な抗争を生むような事態は避けられるでしょう。
ほんとに聴く耳を持って相手の話を聴いてみれば、何も全く理解出来ない話なんてないでしょうし
それはただ自分の心が未熟なだけではないでしょうか。
皆さんも相手と対峙するのではなく自分の内面と向き合って、自分の心の弱さや未熟さに気づいてみてください。
問題を他人のせいにせず自分自身と向き合えば、きっと今までの価値観ではわからなかった別の世界が見えて来るかもしれませんよ。
“今見ている世界や世界の見え方は、自分の心の見方によって変わって来る”