茨城、鬼怒川で起きた大水害に学ぶ ~畏れを知らぬ者は自らの力に溺れる~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:時事・世事世相・所感・雑感

10日に茨城で起きた鬼怒川の決壊による自然災害ですが(11日には宮城でも)
まるで東日本大震災の津波を思わせるような被害規模で大変ショックを受けました。

救助の様子など見てたところでどうする事も出来ず
ただもどかしいばかりで見守るしかなく、行方不明者の続出など尊い人命が失われた事には悲しみしかありません。
またあのような自然の脅威にさらされるとは。

被災された方のご無事を祈ります。

未だ復興を遂げられずにいる東日本大震災から4年半が経ちましたが、およそ人間は自然に対して傲慢なんですね。
あの被災体験は何だったのか、ちっとも反省してないし教訓を活かそうとしない。

恐れ多くも自然をコントロール(支配)しようだなんて甚だしく
原発の再稼働にしても自分たちでコントロール出来ないようなものを目先の利益のために動かし
自然に対する畏れや感謝を忘れてしまっています。

果たして人間の評価レベル(安全基準)なんて大自然に通じるとでも思ってるのでしょうか。

私たち人間も自然の一部。
人間だけが自然に抗って生きる事など出来ません。
いくら文明が進んでも人間ごときが宇宙規模の事象に為す術などないのですから。

自然は自然に感謝してこそ私たちに恩恵を与えてくれるんですね。(自然の恵みにあやかれる)

これは人間関係でも同じ。
誰が自分にとって害をなすものに利益になろうだなんて思うでしょうか。

確かに人間の力や人類が築いて来た文明の力は素晴らしいと思いますよ。
その力を自然との共存の中で活かしていくなら私は大いに結構だと思います。
むしろ人間が持つ知恵の力をどんどん活かして自然に還元していくべきですよ。

だけど自然に対する畏れと感謝を忘れてはいけない。

今回鬼怒川の自然災害でも救助の様子を見てて
いつも訓練されてるはずの救助隊の方でもなかなか思うようにいってない様子で
ヘリのような負担の大きい方法よりももっと効率良く手早く救出出来るような方法やネットワークの構築を始め
科学技術といった人類の英知をこういった場面で活かせるような技術開発をぜひお願いしたいものです。

その力を軍事目的に使用したり使い方を間違ってはいけません。
でなければ必ず手痛いしっぺ返しを受けてしまう。

私は人間は皆傲慢だと言ってるのではなく
私たちが生きてたらこういう事が普通に起こるんだ、その中で生きているんだという事を忘れずに
常に自然への畏れと感謝を忘れないで己の力を過信せず、傲慢に生きてはいけないんだと言いたいのです。

原発の再稼働にしても教訓を活かさずなりふり構わず、人間の評価基準なんてもので勝手に安全だと判断し
同じ過ちを繰り返すハメになるのは自然に感謝して生きる人間なら目に見えるはずです。

私たちは壮大な宇宙という自然の中に生きてるんだから
自分が一体何様なのかをわきまえなければ、力に自惚れる者はその力によって溺れてしまいます。

常に自然を畏れ、自然に感謝して生きる事。

昔の人はそうして来ましたし、自然の恩恵を受けながら自然と共に共存して来ました。
だからこそ今があり、その事を頭に叩き込んで肝に銘じ、今回の災害からも学んで生きていきましょう。

どうか被災された方や救助に当たる方のご無事と安全を願います。


京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎



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