精神的苦痛の限界!話の通じない人
何事に対しても、人にはそれぞれ自分のやり方というものがあるんですね。
ではなぜそのやり方なのかというと
その人の中ではそのやり方が一番やりやすいから。
何だ当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが
ここで着目しておきたいのは
そのやり方でないと、他のやり方ではぎこちなくなって上手く出来ないんです。
ですから何か人にやってもらうんだったら、横からとやかく口出ししない事です。
そのやり方が気に食わないなら、全部自分がやったらいいんですね。
人にやってもらうのに下手に口出しするから
つい相手も感情的になってしまうんです。
もしどうしてもその人にやってもらう必要があるなら
命令口調でやらせようとするのではなく
お願いしますと協力を求めるように働きかけたり
もっとこうした方がやりやすいですよとか
こういうやり方もありますよと
丁寧に助言するか提案するように教えてあげたらいいんですね。
何しろ相手はそのやり方が一番やりやすく
他のやり方だと上手く出来ないのですから。
いくら理屈では他のやり方の方が効率的でも
その人にとってはやりにくいのでストレスになり、非効率になるからです。
というより他のやり方なんて気づいてないので
今のやり方以外にはどうすればいいのかなんて気づいてません。
それをいきなりこうしろ、こうしなさいと命令口調で言われても
何でわざわざやりにくいやり方をしなければいけないんだと
自分を否定されたように感じ
どうしても反抗的になってしまうのです。
これは性格の問題ではありません。
自分の態度(指図する側の態度)が相手をそうさせてるのです。
考えてみてください。
同じ相手でも、言い方一つでやはり捉え方(反応)は変わって来ます。
もしこれが性格の問題なら、誰が何を言ったところで態度は変わりません。
何でもそうですが
偉そうに言うんだったら最初から全部自分でやればいいんです。
人にやってもらうのに
何で文句や口出しされてまでやらないといけないんでしょうか。
実はここでも自閉症の特徴が影響してるのですが
一度こうだと認識したもの(無意識にそう思い込んでしまったもの)は
なかなか変える事が出来ないんですね。
これは鳥類で言うところの刷り込み現象と同じようなもので
いくら頭ではわかってたとしても
これはこういうものだと無意識に刷り込まれてしまってますから
上手く変化に対応出来ないのです。
つまり自分に何が起こってるのかを知る
認知療法によって改善に繋げていく事が可能ですが
詳しくはまた機会があればお話致します。
京都カウンセリングラウンジ
宮本 章太郎
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